はじめに
TerraのAnchor(アンカー)でLUNAを担保にして、USTを借りてANCを稼ぐ方法をまとめました。
具体的には、LUNAを貸すことで12%のリターンがもらえて、借りたUSTは20%近くのリターンで運用することができます。
AnchorはCosmos、Polkadot、Terraの3社が2020年7月に発表したDeFiレンディングプロトコルです。
LUNAやETHを担保に入れることでステーブルコインUSTを借りたり、USTを預けて利回りを得ることができます。
ここで紹介する資金運用の流れは以下の通りです。
- LUNAでbLUNAをミントする
- bLUNAを担保にしてUSTを借りる
- USTをデポジットしてANCを稼ぐ
USTをデポジットしてANCを稼ぐだけで20%近い利回りが得られるので、USTを借りずに、ステーブルコイン置き場として利用するのもありですね。
実際にやってみると、ガス代がちょっと高めなので、小額の資金を入れるだけだと手数料負けしてしまうこともわかりました。
LUNAに投資したり、まとまった金額のステーブルコインを運用したい人向けですね。
Terraで資金を運用する際の参考になればと思います。
なお、Terraで必要なウォレットの設定はこちらで紹介しているので、まだ設定していない場合は参考にしてください。
AnchorでLUNAをボンド(bond)してbLUNAをミント(mint)する
まず、Anchorにアクセスしたらウォレットを接続します。
続いて接続するウォレットタイプを選択します。
TerraStationが許可を求めてくるので「Allow」をクリック。
ウォレットに接続されたことを確認してください。
なお、ガス代はUSTで支払うことになります。
USTがウォレットに入っていいないと、このように警告が出ますので、USTをウォレットに入れておきましょう。
メニューの「BOND」を選択して、MINTタブを表示します。
担保に入れるLUNAの数量を入れて、Validatorを選択。
Validatorの数は多いので迷いますが、Anchor立ち上げ初期から入っているValidatorをざっと調べてStaking Fundを選びました。
Voting powerが大きくて、2018年から開始されていて、Solanaなどのプロジェクトにも参加しているみたいですね。
AnchorのValidatorについては、公式ページが詳しいです。
ミントする内容が決まったら、「Mint」をクリック。
TerraStationが確認を求めてくるので「Submit」をクリック。
これでLUNAを担保に入れて、bLUNAを受け取ることができました。
AnchorでbLUNAをデポジットしてUSTを借りる
次に、bLUNAを担保にしてUSTを借りる手順です。
まずメニューのBORROWをクリック。
COLLATERAL LISTのbLUNAの「Provide」をクリック。
続いてデポジットするbLUNAの数量を入力(全量)して「Proceed」をクリック。
TerraStationが確認を求めてくるので「Submit」をクリック。
完了すると担保に入れたLUNAの時価Collateral Valueが表示されます。
次にUSTを借りるために「Borrow」をクリック。
担保に入れたLUNAに対して借りることができるUSTの割合(LTV:loan-to-value ratio)は50%までみたいです。
表示ではLTVの最大は60%と表示されていますが、50%以上は借りれませんでした。
ちなみにLUNAの価格変動で、担保率が0.8より高くなると預けたLUNAが清算されてしいまうので注意してくださいね。
今回は、45%で設定しました。
設定を確認して「Proceed」をクリック。
TerraStationが確認を求めてくるので「Submit」をクリック。
完了するとUSTが自分のアドレスに付与されます。
この時、USTを借りるこによる利回り(APR)は12.67%でした。
お金を借りたのにプラスの利回りが出ているのは、借りた金利よりANCとしての報酬が多いからですね。
LUNAの価格が下落すると担保価値が減少してLVTが上昇するので注意してくださいね。
なお、bLUNAをミントすることによる報酬のクレームはBONDのCLAIMタブで行えます。
AnchorでUSTをデポジットしてANCを稼ぐ
次に、借りたUSTをデポジットしてANCを稼ぐ手順です。
手元にあるUSTであればOKなので、ステーブルコイン置き場としても使えますよ。
はじめにメニューのEARNを選択します。
次に「Deposit」をクリック。
デポジットするUSTの金額を入力して「Proceed」をクリック。
ここのTx FeeはDepositするUSTの量によって変わり、最大2.181USTでした。
DepositするUSTが少ないと、手数料負けしてしまうので注意が必要です。
TerraStationが確認を求めてくるので「Submit」をクリック。
これでUSTがデポジットされ、ANCがたまり始めます。
ANCはMAYPAGEで確認とクレームができます。
利回りは年率20%近く出ていますね。
ステーブルの運用としてはそこそこ高い利回りです。
ちなみに期間ごとの予想報酬額が表示されるのでわかりやすいです。
ガス代回収するのに2週間近くかかってしまうことに気づきました。。。
ここで示した投資額よりもう少しまとまった金額を入れたほうがよさそうですね。
最後に
LUNAを貸すことで12%のリターンがもらえて、借りたUSTは20%近くのリターンで運用することができます。
LUNAをガチホするなら、担保にしてUSTを借りることで投資効率を上げることができることになりますね。
ただ、投資資金が少ないと手数料負けしてしまうことがあるので注意が必要です。
私はLUNAやANCに投資する目的でしばらく寝かしておこうと思います。
LUNAの値動きはこんな感じです。
投資は自己責任で。
NFA
関連記事
オススメ記事
オススメ記事