AvalancheのPangolinで流動性を提供する方法を2回の記事に分けて解説します。
BSCのPancakeSwapよりも準備することが多く、入金手順がちょっと複雑ですが、やり方がわかってしまえばポチポチするだけです。
利用するのは英語のサイトがほとんどですがテスト送金時の操作画面を示しながら視覚的にわかりやすく紹介しますので、Avalancheで資金を運用したいと考えている人は参考にしてください。
なお、資金をロストしても当方は責任を一切持ちませんのでくれぐれも投資は自己責任でお願いします。
はじめに
Avalancheとは、ビットコインやイーサリアムとは異なるアルゴリズムで、より高速な取引処理を実現するとして期待されているブロックチェーンです。
ビットコインが1秒間に処理できる取引の数は3~7件といわれていいますが、Avalancheは理論上、秒間6,500件の取引を処理できるとしています。
Pangolinとは、Avalanche上で2月9日に始まった分散型取引所です。
流動性マイニングが行え、流動性提供者にはガバナンストークンPNGが付与されます。
DeFiブームで多くの資金が分散型取引所に流れてきているので、Pangolinもこれから大きく成長する可能性を秘めていると考え、先行投資として触ってみることにしました。
AVAX用ウォレットの準備を行う
Pangolinで流動性を提供する場合、AVAX(Avalancheのネイティブトークン)が必要になります。
というのも、流動性提供できる通貨ペアは以下のようにAVAXかPNGが前提だからです。
PNGはPangolinでもらえるトークンなので、実質的にAVAXが必要となります。
AVAX / ETH
AVAX / USDT
AVAX / WBTC
AVAX / PNG
AVAX / LINK
AVAX / DAI
AVAX / UNI
AVAX / SUSHI
AVAX / AAVE
AVAX / YFI
PNG / ETH
PNG / USDT
PNG / WBTC
PNG / LINK
PNG / DAI
PNG / UNI
PNG / SUSHI
PNG / AAVE
PNG / YFI
また、Avalancheで資金を運用する場合、MetaMaskとAvalancheウォレットのウォレットの準備が必要になります。
これちょっとややこしんです。
MetaMaskは実際にPangolinで使うウォレット。
AvalancheウォレットはMetaMaskにAVAXを送金する前にチェーン交換を行うウォレットになります。
なぜチェーンの交換を行うかというと、AVAXは3つのチェーンが存在しているからです。
取引可能なXチェーン、スマートコントラクトで使用またはガス代を支払うできるCチェーン、ラプイマリネットワークの検証時にステークとして提供できるPチェーンです。
取引所で購入したXチェーンのAVAXをCチェーンに交換して運用するといったイメージでしょうか。
MetaMaskにAvalancheネットワークを追加する
まずは慣れているMetaMaskの設定からです。
もしまだMetaMaskを使ったことがない場合はこちらの記事で紹介していますので、インストールしてください。
Pangolinでいきなり使う人はいないと思いますが、もしまだ使っていないならPancakeSwapなどで練習した方が良いと思います。
MetaMaskのトップパネルでネットワークを選択して、Custom RPCをクリックして、ネットワークの追加を行います。
以下の情報を入力して「保存」をクリック。
- Network Name: Avalanche C-Chain
- New RPC URL: https://api.avax.network/ext/bc/C/rpc
- ChainID: 0xa86a
- Currency Symbol: AVAX
- Block Explorer URL: https://cchain.explorer.avax.network/
wallet.avax.networkでAvalancheウォレットを開設する
次に仮想通貨取引所でAVEAXを購入してMetaMaskに送金するんですが、その前にAVAXのチェーン交換を行います。
チェーン交換はAvalancheウォレットで行うことになるため、事前に自分のウォレットを作成しておきます。
Avalancheウォレットはこちらのサイトで作成できます。
日本語に対応しているので、操作はわかりやすいです。
サイトを日本語にしたら、「新規ウォレットの作成」をクリック。
次に「キーフレーズの生成」をクリック。
24個のキーフレーズが出てくるので紙などにメモして保管してください、
フレーズの確認を要求されるので入力して「VERIFY」をクリック。
キーフレーズが問題なく確認できたら「ウォレットにアクセス」をクリック。
ウォレットはこのように表示されます。
これで、Avalanche用のウォレットの準備ができました。
次は資金としてAVAXをPangolin(Avalanche)に入金します。
AVAXを購入してMetaMaskに送金する
BITFINEXでAVAXを購入する
AVAXはBINANCEでも購入できるんですが、AVAXの出金ができない状況だったので、BITFINEXで口座を開設してAVAXを購入して送金しました。
BITFINEXの口座開設の方法やトレードのやり方は別の記事でまとめています。
追記:2022年1月19日
BITFINEXの他にAVAXを扱っている海外取引所はBinance、Kucoin、AscendEXがあります。
ちなみに、BITFINEXでAVAXを購入する際はUSDあるいはUSDTになります。
なので国内取引所などからBTCをBITFINEXに送金して、いったんUSDに換金してからAVAXを購入するということをしました。
テスト用の少ない額(0.5988AVAX)で行った例を以下で紹介します。
AVAXをAvalancheウォレットに送金する(X-Chain)
BITFINEXで購入したAVAXをAvalancheウォレットに送金するには、Avalancheウォレットの「Derived Wallet Address」で「X」を選択して、アドレスをコピーします。
次に、BITFINEXのWalletでWithdrawを選択して、Avalancheの送金設定を行います。
「Address」に先ほどコピーしたAvalancheウォレットのアドレスをペースとし、「Memo」の「No Memo」、「Add a note to this withdrawal for your records.」、「I have red, understand, and agree to the condition for auto-withdrawal processing」にチェックを入れて「Request Withdrawal」をクリック。
2段階認証を求められるので、数値を入力して「Authenticate」をクリック。
私はGoogle Authenticatorを使用しています。
次のポップアップで表示されているConfirmation numberを下の入力スペースに記入して「Confirm withdrawal」をクリック。
メール認証を求められるので、登録しているメールを確認します。
送付されてくるメールで「APPROVE OR CANCEL WITHDRAWAL」をクリック。
表示されるBITFINEXの画面で内容を確認してから「Approve」をクリック。
Avalancheウォレットに送金したAVAXが着金することを確認します。
所用時間はすぐでした。
AVAXをCross Chain Transfer機能で変換する(X-ChainからC-Chainへ)
AVAXがAvalancheウォレットに着金したら、AVAXのチェーン交換を行います。
やり方は、Avalancheウォレットの「Cross Chain」の「Destination Chain」で「C Chain」を選択します。
転送額を入力して、「確認」をクリック。
しばらくすると、Destination Cに変換されたAVAXが表示されます。
ちなみに、AVAXをXチェーンに戻すには同様にCチェーンからXチェーンへの転送するだけで良いみたいです。
追記:2022年1月19日
BinanceはAVAXをC-Chainに直接送金できるよになっています。
なので、Avalancheウォレットを使わなくても、BinanceからMetaMaskのアドレスに直接送金が可能になていますよ。
AVAXをMetaMaskのアドレスへ送金する(C-Chain)
次にC-Chainに変換したAVAXをMetaMaskに送金します。
まずMetaMaskのアドレスをコピーします、
Avalancheの「送金」で「C Contract」を選択し、先ほどコピーしたアドレスを宛先に貼り付けます。
送金する量を入力して、「CONFIRM」をクリック。
しばらくするとMetaMaskにAVAXが着金します。
PangolinにMetaMaskを接続する
ここでようやくPangolinにアクセスします。
まずはこちらのサイトから「Launch App」をクリック。
右上の「Connect to a wallet」をクリックして、MetaMaskを選択します。
MetaMaskが接続の確認を要求してくるので、「次へ」をクリック。
「Connect」をクリック。
これで無事にPangolinとAVAXが入ったMetaMaskがつながりました。
最後に
ここまででPangolinで資産を運用する準備ができました。
次は実際にPangolinで流動性を提供する方法について解説します。
長くなったので、続きは次回の記事で紹介しますね。
BinanceならC-Chainに対応しているのでAVAXをMetaMaskのアドレスに直接送金が可能です。
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