坂口孝則さんの「未来の稼ぎ方」を読んだ読書メモです。
この本は2019年から2038年の未来で起きるであろうビジネスの変化を予想した内容です。
目次の一部を見ても面白そうな未来が描かれていました。
- 自動運転車が走り出し、自動車産業は転換期を迎える
- 農業の6時産業化が進み、スマート農業が本格化する
- アフリカで富裕層が急増
- 世界じゅうで教祖ビジネスが大流行する
- etc
その中で、一番興味を覚えたのが自動運転。
調べてみると、日本も自動運転の目標を上げていて
ロードマップは以下のようになっています。
官民ITS構想・ロードマップ 2018によると、自家用車においては2020年までにレベル2、できればレベル3を実現し、2025年をめどに高速道路におけるレベル4の実現を目指すこととしている。
また、物流サービスでは2021年までにレベル2以上の高速道路におけるトラックの後続車有人隊列走行を実現し、2022年以降に後続車無人隊列走行、2025年以降レベル4の完全自動運転の実現を目標に掲げている。
移動サービスでは、2020年までに限定地域におけるレベル4の無人自動運転サービスの実現を目指しており、例えば過疎地などの比較的交通量が少なく見通しの良いエリアや大学構内、空港施設内など比較的走行環境が単純なエリアにおいて、低速かつあらかじめ定められた特定のルートのみを運行するケースが想定される。
引用元:自動運転LAB.
自動運転のレベルごとのイメージはこんな感じ
- レベル1:運転支援
- レベル2:部分自動運転
- レベル3:条件付自動運転
- レベル4:高度自動運転
- レベル5:完全自動運転
レベル5の完全自動運転まではロードマップにないですが、
レベル4の高度自動運転は2020年を目指しているんです!
レベル4
特定の状況下のみ(例えば高速道路上のみ、又は極限環境以外(極限環境とは、雷雨、大雨、大雪、あられ、台風、極低温環境、超高温環境といったシステムの正常な動作を妨害するような環境のこと)などの決まった条件内でのみ)、加速・操舵・制動といった操作を全てシステムが行い、その条件が続く限りドライバーが全く関与しない状態。
引用元:Wikipedia
「未来の稼ぎ方」によると、車の保有台数は人口当たり0.5台で頭打ちで、
今後は車の数は飽和状態になるようです。
自動運転が実現すると、車を持ちたいと思う人はさらに少なくなると考えられています。
「未来の稼ぎ方」には書かれていませんが、
釣り人の減少も現象しているというデータがあります。
こちらのブログのデータが参考になります。
2006年の釣り参加人口が、1,290万人に対して、2017年は640万人と半減してるんですね。
一釣り人としての肌感としては、釣り人は増えているんですが、
地域差もあるのかもしれません。
一方で釣具の売り上げ2011年の1,500億円を底に、少しつづだ上がっていようです。
休日の釣具屋は繁盛してますからね。
釣具屋さんは儲けてる!
車の減少と釣り人の現象、この2つの現象を自動運転という切り口で考えると
新しい未来の釣りスタイルが見えてきそうです。
釣りに行くために必要な車の減少と
釣り人の減少は関連しているんじゃないかと考えています。
なので、車を所有しなくても、釣りを自由に楽しめる方法があれば、
もっと釣りを楽しむ人が増えるんじゃないかと考えました。
自動運転が一般的になると、車を所有することは少なくなる一方で、
車を持っていなくても、自動運転サービスを利用して、
海まで釣りに行くというスタイルの釣り人が出てきてもおかしくない。
ここまでは、既存のカーシェアでもできます。
もう一歩踏み込んで、自動運転サービスの会社が釣具屋と提携して、
釣り場まで自動運転で送迎するツアーなんてどうでしょう?
深夜の釣具屋に集まり、自動運転で海まで送迎。
目的地は渡船場でもいいですし、釣り公園、釣り堀なんてのもあり。
知る人ぞ知る、秘密の釣り場所へ連れて行ってくれるプレミアムツアーもありですね。
自動運転が当たり前になると、少人数の細かい送迎ができそうです。
釣れる場所を知っているのは釣具屋より、現地の人より、釣りバカの個人(釣り人)。
自動運転サービス会社がプレミアムな釣り場情報を釣り人から
買ってくれたら釣り人と車会社がウインウインになれるんじゃないかな?
近い将来に実現するであろう自動運転が、
釣り業界にもビジネスチャンスを生んでくれるんじゃないか?と期待しています。