「社会的証明の原理」を知ると隣の釣り人に影響されず爆釣を楽しめる?

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以前の記事で紹介した影響力の武器という書籍。人の行動を理解する上で色々と参考になります。
 
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前回紹介した「返報性の原理」の他にも人を動かしている強力な原理が多くあり、その中に「社会的証明の原理」というものがあります。
 
社会的証明の原理とは“人は他の人たちが何を正しいと考えているかを基準にして物事を判断する”というもの。
 
特定の状況で、ある行動を遂行する人が多いほど、人はそれが正しい行動だと判断するそうです。
 
そして、この社会的証明は二つの条件下において最も強い影響力をもつそうです。

一つ目は不確定さ。人は、自分の決定に確信を持てない時、あるいは状況が曖昧な時、他の人々の行動に注意を向け、それを正しいものとして受け入れようとするそうです。
 
二つ目は類似性。人は自分と似た他者のリードに従う傾向があるとうこと。

 
紀州釣りに当てはめると、釣り場所の移動を判断する状況下で社会的証明の原理が働きやすいと思いました。
 
例えば、全く釣れない状況が半日が過ぎて、隣の釣り座の人が釣り場所を変えるために撤収した場合、不安になりませんか?1人の釣り人ではなく、2人、3人、4人だったら。。。
 
チヌが釣れずこれから釣れるかわからない不確定な状況下で、同じ紀州釣り師が場所移動した場合に、社会的証明の原理がはたらくと、その場所移動が正しいと判断しやすくなることになります。
 
 個人的な経験では実績のある釣り場ではそのまま釣り続けた方が釣果が得られるのですが、上記のような状況の場合、内心は非常に悩みます。これはおそらく社会的証明の原理が働いているから。
 
 実績のある場所なら、そのまま釣りを続けることが正解なのですが、このまま釣れなければ嫌だな。場所移動した方がいいかも。こんな不安定な状況の中で同じ釣りをしていた他者が場所移動をすると、それが正しいと認識してしまって自分も場所を移動してしまう。このような判断をするのは社会的証明の原理が働いているからと考えられます。

場所を移動することが正解ではないにも関わらず、場所移動をしてしまう。この誤った判断をしないためにはどうすれば良いのか。

影響力の武器の中で、社会的証明の原理によって誤った判断をしないために二つのことが示されています。

  • 類似した他者が行なっている明らかに偽りの証拠に対して敏感であること。
  • 自分の行動を決定する際には、類似した他者の行動だけを決定の基盤にしないこと。

場所移動した釣り人の行動だけで自分の行動を決断しないとう事ですね。自分がその場所を選んだ理由、自分が観察した海の状況、場所移動した釣り人の技術レベル等から判断を下すべきとうことになります。

場所移動に限らず、紀州釣りは棚の合わせ方、使用する仕掛け、刺しエサ、団子の素材、団子の硬さ等、多くの判断が必要となる釣りです。その判断の中に社会的証明の原理が働いているかどうか、常に冷静に考える必要があると思います。

釣りは一見すると魚だけを相手にしているように思いますが、実は人との関わりが強い遊びです。人がたくさんいる釣り場では、人の行動原理を理解することで、釣りをより楽しむことができるのではないかと思います。

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