はじめに
この記事ではether.fiの概要と、Rainmakerを使ってether.fiにETHをデポジットする流れを紹介します。
リキッドステーキングをガス代無料で行えて、将来的にエアドロが予想されるポイントも貯められるので、サクッとやってみてくださいね。
ether.fiにETHをデポジットすると、ether.fiとEignLayerのポイントがダブルでもらえますよ。
ether.fiの概要
ether.fiは超簡単に説明すると、ステーキングの集中化問題を解消することを目指すリキッドステーキングプロバイダーです。
ステーキングの集中化問題を理解してether.fiの価値を知るには、まずイーサリアムの分散化に関する基本的な知識が必要になるので、以下にポイントなる点をまとめましたので参考になればと思います。
とりあえず、ether.fiにETHをデポジットする流れを知りたい場合は、読み飛ばしてくださいね。
イーサリアムの分散化
イーサリアムはブロックチェーン技術を利用した分散型プラットフォームで、分散化とはネットワーク上でのデータやプロセスが中央集権的な機関や個人に依存せず、多数の参加者(ノード)によって共有・管理されることを指します。
この分散化によってセキュリティの向上、透明性の確保、単一障害点の排除などを実現しています。
ノード
- 定義:
ノードは、イーサリアムネットワークに参加する各コンピューターまたはサーバーを指します。ノードはイーサリアムのブロックチェーンのコピーを保持し、ネットワークの一部として機能します。- 役割:
ノードの主な役割は、トランザクションの伝播、ブロックの検証、ブロックチェーンの状態の維持などです。ノードはネットワークの分散化を支え、セキュリティと透明性を確保するために重要です。
Proof of Stake(PoS)
イーサリアムは、以前はProof of Work(PoW)メカニズムを使用していましたが、エネルギー効率の向上とセキュリティの強化を目的として、Proof of Stake(PoS)メカニズムに移行しました。
PoSでは、バリデーターは自身のETHを「ステーク」することで、ネットワークの検証プロセスに参加します。
バリデーター
- 定義:
バリデーターは、イーサリアムのProof of Stake(PoS)メカニズムにおいて、新しいブロックを提案し、他のバリデーターが提案したブロックを検証する役割を担う特定のノードです。- 役割:
バリデーターは、ETHをステーキングすることでネットワークの検証プロセスに参加します。彼らは新しいブロックを生成し、トランザクションを検証し、ネットワークのセキュリティと整合性を維持する責任を負います。
バリデーターはこの貢献に対して、新たに生成されるETHやネットワーク手数料の形で報酬を受け取ります。
ステーキングの利点
ステーキングは、ネットワークのセキュリティに貢献するだけでなく、参加者にとっても利益をもたらします。
ステーキングによる報酬は、パッシブインカムの源泉ですね。
また、PoSメカニズムはPoWに比べてエネルギー効率が良く、環境に優しいという利点もあります。
イーサリアムのステーキングは、ネットワークの分散化とセキュリティを支えると同時に、参加者に対して経済的なインセンティブを提供する重要な機能になっています。
リキッドステーキング
リキッドステーキングは、ステーキングに参加しながらも、ステークした資産の流動性を保持する仕組みです。
通常のステーキングでは、ステークした資産は一定期間ロックされ、流動性が失われる一方、リキッドステーキングでは、ステークした資産に対して代替資産(例えばステーキング証明書など)が発行され、これを流通させることで資産の流動性を維持します。
これにより、ユーザーはステーキングの報酬を得つつ、必要に応じて他の投資機会に資産を移動させることが可能になります。
ステーキングの集中化問題
イーサリアムネットワークの分散化を促進するためには、すべての人が自由に参加できる環境を整えることが重要です。
しかし、ノードの運営には技術的な知識や継続的なメンテナンスが必要であり、特定の専門家や組織に集中することが懸念されています。
現在、多くのユーザーがリキッドステーキングプロバイダーを通じてイーサリアムネットワークにおけるステーキングに参加していますが、ステーキングプロバイダー自体の集中化も問題視されています。
例えば、以下のプラットフォームがステーキングにおいて大きな役割を果たしていることが知られています:
-
大手取引所: Coinbase、Binance、Krakenなどの大手暗号通貨取引所は、ユーザーに代わってステーキングサービスを提供しています。
これらのプラットフォームは大量のステーキング資産を管理しており、市場におけるステーキングの集中化に寄与しています。 -
ステーキングプール: Lido、Rocket Poolなどのステーキングプールもまた、多くのユーザーからの資産を集め、ステーキングに参加しています。
これらのステーキングプールは小規模なステーカーがネットワークに参加するための門戸を広げる一方で、結果的に大量のステーキング資産を集中管理することになってしまっています。
ステーキングの集中化は、ネットワークの分散化の理念に反するとともに、セキュリティリスクを高める可能性があります。
集中化されたプラットフォームが攻撃や障害に遭遇した場合、ネットワーク全体に影響を及ぼす可能性があります。
また、ステーキングの集中化が進むと、一部の大きな組織やグループがネットワークの運営や決定に強い影響力を持つようになります。
これは、ネットワークの意思決定や方針において、特定の組織やグループが他よりも大きな声を持つことを意味します。
結果として、本来は多くの参加者によって分散されるべきネットワークのガバナンス(運営やルール作り)が、少数の強力な参加者によって左右されることになってしまします。
これは、ブロックチェーンの基本的な原則である分散化と透明性に反することになります。
ether.fiの概要
上記のようなステーキングプロバイダーの集中化の問題を解消することを目的としているのがether.fiになります。
“Your Keys, Your Coins”
ether.fiの最大の特徴は「Your Keys, Your Coins」です。
ブロックチェーンの世界では、キーとは自分のデジタル資産の鍵のこと。
ether.fiでは、このキーをユーザー自身が管理できるようになっています。
自分の資産が常に自分の手の中にあることを意味し、セキュリティと自由度の両方を提供します。
“Operation Solo Staker”
ether.fiのもう一つのユニークな取り組みが「Operation Solo Staker」です。
この取り組みは、世界中のさまざまな地域にノードを設置することで、ネットワークが特定の地域や組織に依存しないようにし、全体の耐障害性を高めて、イーサリアムネットワークの分散化をさらに推進するために設計されています。
リキッドステーキング
ether.fiはリキッドステーキングトークンであるeETHを提供していて、ETHをステーキングしながらも、その資産の流動性を保持できます。
eETHによってステーキング報酬を得つつ、DeFiアプリケーションでの使用が可能になっています。
DeFiとの統合
ether.fiは、DeFiエコシステムとの統合を重視していて、eETHトークンは、さまざまなDeFiプロトコルで利用可能であり、ユーザーにとって多様な投資機会を提供します。
ether.fiとEigenLayerのパートナーシップ
ether.fiのユーザーは、EigenLayerを通じて、ステーキングされたETHを再利用して追加の報酬を得ることができます。
すなわちテーカーはether.fiのステーキング報酬に加えて、EigenLayerのサービスに参加することでさらなる収益を得ることが可能になります。
EigenLayerは、イーサリアムのステーキングされたETHを他のプロトコルのセキュリティ強化に活用するためのプロトコルです。
Rainmakerでether.FiにETHをデポジットしてポイントを貯める
ここからは実際ethter.fiにETHをデポジットする流れを紹介します。
使うウォレットはRainmakerです。
Rainmakerだとガス代が無料で行えるので、ガス代が高いイーサリアムチェーンでも小額からデポジットするハードルが低くなっていますよ。
Rainmakerのインストール方法はこちらで紹介しているので参考にしてください。
Rainmakerを立ち上げたら、「Invest」でether.fiを検索して、Protocolsに出てきたe「EHT:ether.fi eETH」をタップ。
(この時、利回りは3.08%となっていました)
「Deposit」をタップ。
デポジットは$600以上のトークンが必要になるので注意してくださいね。
デポジットするETHの数量を入力したら「Review Deposit」とタップ。
「Confirm Deposit」をタップ。
しばらくするとトランザクションが通ります。
この画面が出たら完了です。
ETHがデポジットされていることがわかります。
しばらくすると、EhterFIとEignLayerの2つにポイントが溜まるのがわかります。
毎日たまって増えていくので確認してくださいね。
最後に
この記事ではether.fiの概要とRainmakerでにETHをデポジットしてポイントを貯める流れを紹介しました。
デポジットすると、利回りもらいながら額に応じてポイントが貯まりますよ。
エアドロの対象になるかもしれないので、まだやっていない人は検討してみてくださいね。
くれぐれも投資は自己責任で。
NFA
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