引用元:Nounsのplayground
はじめに
この記事では先日、パジさん(@paji_a)がアナウンスされた「CryptoNinja Nouns」と「Nouns Maker」についてまとめました。
イケハヤさんのNinja DAOで開発が進められている「CryptoNinja Nouns」のアナウンスもあわせると、「Nouns Maker」の第一弾で「CryptoNinja Nouns」が発行されるんじゃないかなと。
Nounsの仕組みは社会を変えてしまうほどのインパクトがあるので、アンテナを張る意味でブログにまとめておきました。
「CryptoNinja Nouns」と「Nouns Maker」を知るにはいつくつかの前知識が必要です。
主に必要な知識は「フルオンチェーンのNFT」と「Nounsの仕組み」。
この2つを解説した後に、「CryptoNinja Nouns」と「Nouns Maker」についてまとめました。
ブロックチェーンやNFTの可能性に興味のある方の参考になればと思います。
フルオンチェーンのNFTとは
まず、NFTと言えば、画像、テキスト、動画といったデジタルデータをブロックチェーンに書き込むというイメージですよね。
でも、すべてのNFTがブロックチェーンにデジタルデータを書き込んでいるわけではないんです。
逆にほとんどのNFTはデジタルデータを直接ブロックチェーンに書き込んではいないんです。
多くのNFTは実はそのデジタルデータをブロックチェーンではなく、ファイルサーバー上に置いているんです。
で、ブロックチェーンにチェーンに刻まれているのはデジタルデータを参照するコード(URL)になります。
ここで、デジタルデータもブロックチェーン上に置けばいいんじゃない?と思いますよね。
なぜデジタルデータがチェーン上に置かれていないかというと、容量の問題があるから。
イーサリアムチェーンで一度に書き込めるのは約46.8Kと小さいので、画像や動画といった容量が大きなデジタルデータを書き込むほど大きくないんです。
なので、大きな容量のデジタルデータをファイルサーバーにアップロードして、そのURLをブロックチェーン上に書き込んでいるです。
ブロックチェーン自体は強固なんですが、ファルサーバーの画像自体は永続性の観点では不完全というのが実情です。
一方、デジタルデータの容量を小さくして、全てのデータをブロックチェーン上に置いたNFTが「フルオンチェーンのNFT」と言います。
デジタルデータをブロックチェーン上に記録したのが「フルオンチェーンNFT」。
フルオンチェーンのNFTとして有名なのが「CryptoPunks」や「Nouns」です。
CryptoPunksはイーサリアムチェーン上の最初のNFT作品で2021年8月にフルオンチェーン化しました。
CryptoPunksは1万点限定で、24×24px、8ビットのピクセルアート。
パンクスタイルが特徴です。
ツイッターなどのプロフィールアイコンとして使用されて有名ですよね。
初めは無料で得ることができたCryptoPunksは、今では1体数千万円の価格がつくほど価値を持っています。
その価値を決めているのは、最初のNFTであり、フルオンチェーンであることだと言われています。
引用元:CryptoPunks公式サイト
次に、フルオンチェーンNFTの中で注目されているのがNounsです。
Nounsについて次の項目で概要をまとめました。
Nounsについて
フルオンチェーンNFTのNounsは、32×32ピクセルのドット絵のキャラクターをモチーフにしたNFT作品です。
Nounsは、CryptoPunksのようにプロフィールアイコンとして使うというより、Nouns DAOの議決権として使用されることに最大の特徴があります。
Nouns DAOの仕組みについては、以下のようになります。
まず、Nounsは毎日1枚ずつオークションにかけられて発行される仕組みになっています。
そして、その売上はトレジャリー(Nous DAOの財布みたいなもの)に100%入ることになっています。
このトレジャリーの中にある資金を運用する議決権をNounsホルダーが持つ仕組みです。
オークションはこちらのサイトにウォレットを接続して誰でも参加可能なので一度のぞいてみてくださいね。
引用元:Nouns DAO
毎日約70ETH(約1,300万円)で落札という超高額。
めちゃくちゃ高くて私のような弱小投資家には手が出ない金額。。。
Nouns DAOのサイトではトレジャリーの金額も知ることができ、この記事を書いている時点その額なんと約29,000ETH。
だいたい50億円相当。
すごい金額です。
トレジャリーの資金の運用方法はNouns DAOで提案、議決される仕組みになっていて、提案内容もサイトで確認することができます。
提案は主にNounsのキャラクタービジネスに関するもので、Nounsホルダーではなくても提案はできるようですね。
Nounsについてまとめると、
毎日発行されるNFTの売り上げがトレジャリーに貯まって、その運用議決権がNounsホルダーに与えられているということになります。
運用資産はめちゃくちゃ大きく、ブロックチェーンを使って運用されています。
Nounsの仕組みが提示している革新性は、「NFTを使って集めた資金の運用をブロックチェーン上で簡単にコストをかけずにできてしまうこと」にあります。
Nouns MakerでCryptoNinja Nounsが爆誕?
そして先日、Nounsに造詣が深いパジさんと、Ninja DAOを運用するイケハヤさんがNounsの仕組みを使った「CryptoNinja Nouns」を発表されました。
『CryptoNinja Nouns』に関するパジさんのツートがこちら。
1/ 今日はあのNounsを日本でも!『CryptoNinja Nouns』を書き殴ります。実現に本気。本家Nounsの課題=投票の仕組みに改良を加えた進化版で、DAOの根幹機能であるNFT投票による民主的なリソース運用を実証していきます。スレ最後に本家への”提案”もあるので応援シェアしてもらえると嬉しいです pic.twitter.com/D0Fexz5BkJ
— ⚔️paji.eth⚔️ (@paji_a) April 15, 2022
イケハヤさんはこちらのVoicyのチャプター2の中で『CryptoNinja Nouns』を紹介されています。
「CryptoNinja Nouns」の特徴をまとめるとこんな感じです。
- CryptoNinjaでNounsをやる
- フルオンチェーンのドット絵のNFT
- 毎日1体、オークション形式で発行
- トレジャリーはクリエイターエコノミーの推進に使用
- 具体的にはCryptoNinjaのために使われる
ほぼ完成していて、10月ごろに出てくる予定のようですね。
イケハヤさんは1枚目を狙っているようで、10ETHの資金を準備しているようです。
本家のNounsのような金額にならないまでも「CryptoNinja Nouns」もかなりの高額になりそうな予感です。
そして、パジさんがツイートされていたNouns MakerについてはこちらのVoicyで説明されています。
Nounsについての解説は必聴ですよ。
で、こちらのツイートを見ると、Nouns Makerの第一弾がCrptoNinja Nounsってことかもですね?
『CryptoNinja Nouns』も進行してきています。キャラデザ神だしフルオンチェーン。イケハヤさんやもなこさんはじめ、さまざまなキーパーソンと協力しながら、ほんとこういうプロジェクトが進められるのが楽しくて楽しくて。今日の18時にVoicyでも解説&第一弾はCryptoNinja!https://t.co/DEoY4xEpXF https://t.co/R27oXoqolX
— ⚔️paji.eth⚔️ (@paji_a) September 21, 2022
Nouns Makerはノーコードで誰でもNouns的な仕組みを構築できるシステムみたいです。
Nounsの仕組みはネット上の集まりについてお金の取り扱いを簡単に公平にできること。
本家のNouns DAOのように大きな資金ではなくても、小さなコミュニティで特定の目的を持った人たちがDAOを作ることができるツールになれば、その可能性は非常に大きいです。
個人単位でNouns的な仕組みを構築できるNouns Makerは注目しておきたいプロジェクトですね。
最後に
NFT業界は可能性に溢れていてワクワクしますね。
ただ、情報が大量で、動きが速いのが特徴。
常にアンテナを張っていないと乗り遅れてしまいます。
そんな中でも、「CrptoNinja Nouns」はNFTに大きな革命をもたらしてくれそうです。
今後も注目しておいて損はないプロジェクトですよ。
CryptoNinjaの情報はDiscordで得ることができます。
ちなみに、パジさんは2DのNounsを元にして、AIを活用した3DのdNounsNFTを発行されていています。
AIを活用したジェネラティブNFTに興味のある方はパジさんのDiscordをのぞいてみてくださいね。
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