Nouns Builderで自分のNFTを使ってカスタムNouns DAOを作る方法を解説(〜提案編〜)

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はじめに

この記事ではNouns Builderで作ったカスタムNouns DAOにトレジャリーウォレットの用途を「提案」をする流れを解説します。

Nouns BuilderでカスタムNouns DAOを作る流れは、こちらの記事で紹介していますので、まだ作っていない場合は参考にしてください。

DAOへの「提案」とは、DAOのトレジャリーウォレットに入っているETHの使い道=「提案」をDAOに提出して、DAOメンバーが投票によって採決する仕組みです。

本家Nouns DAOで「提案」するためには、発行されているNFT(=Nouns)の0.25%以上を保有していれば「提案」できる仕組みになっています。

現在、Nounsは約600体が発行されているので、2体以上を持っていると本家Nouns DAOにトレジャリーウォレットに貯まっているETHを使うための「提案」ができることになります。

ここで紹介するNouns Builderで作ったカスタムNouns DAOは発行数の0.5%以上のNFTを持っていると提案できる仕組みに設定していて、提案が可決されると、「提案」したウォレットアドレスにETHが自動で送金される仕組みになっています。

提案の提出後の投票の流れはこのように投票遅延時間、投票期間、Time Locl Delay(2日間)を経る事になります。

引用元:Nouns Builder

今後、社会の仕組みを大きく変える可能性を秘めているDAO (自律分散型組織)で成功した「Nouns DAO」の仕組みに触れることで、その可能性を実感するきっかけになればと思います。

Nouns Builderで作ったNouns DAOに提案をする

「提案」を始めるには、「Activity」タブの「Proposals」の「Submit proposal」をクリックします。

「Custom Proposal」をクリック。

左側の「Address」に提案をするウォレットアドレスを入力して「Next」をクリック。

ここは何も入力せず「Next」をクリック。

ここは何も入力せず「Next」をクリック。

(項目が1つしかないので)

ここは何も入力せず「Next」をクリック。

ここでは「提案」の内容を実行するためにトレジャリーウォレットから受け取りたいETHの数量を入力して「Next」をクリック。

「Add Transaction」をクリック。

「Review Queue」にsendEth (address)が表示されたことを確認して、「Review Proposal」をクリックしてください。

提案の内容を入力する画面が出るので「Proposal Title」と「Summary」を入力します。

注意点として「Summary」には日本語が使用可能ですが、「Proposal Title」は日本語が使用できないようです。

英語と数字を入力すると先に進むことができました。。

なお、一番下に投票に必要な票数(NFT数)が表示されていいて、ここでは1枚を保有していると提案できる状況となっています。

提案内容を確認したら「Submit Proposal」をクリック。

メタマスクが確認を求めてくるので「確認」をクリック。

これで「提案」の提出が完了です。

提出した「提案」は「Activity」タブの「Proposals」に表示されます。

Proposalの内容を見ると、提案から1日後に投票がスタートし、投票終了は5日後(投票期間4日間)となっています。

この投票条件も修正提案が可能なので、次の項目で紹介しますね。

Nouns Builderで作ったカスタムNouns DAOの投票条件を変更する

投票条件を変更するためには「Admin」タブから「Voting Period」、「Voting Delay」を変更します。

「Voting Period」は投票できる期間、「Voting Delay」は提案が提出されてから投票が開始されるまでの期間です。

ここでは、「Voting Period」を4日から2日へ、「Voting Delay」を1日から30分に変更することとしました。

  ↓

変更する値の入力が終わったら、「Create Proposal」をクリック。

チェックを入れて「Confrim」をクリック。

続いて「Proposal Title」と「Summary」を入力したら、「Submit Proposal」をクリック。

メタマスクが確認を求めてくるので「確認」をクリック。

これで投票条件の変更提案の提出が完了です。

カスタムNouns DAOで投票を行う

上で紹介した2つの提案「Propposal 1」と「Proposal 2」は1日後に投票が可能な状態になります。

ここでは、「Propposal 1」を例にとって、投票の流れを紹介しますね。

まず、「Acitvity」タブを表示して、「Propposal 1」をクリックします。

「Propposal 1」の内容が表示されるので、「Submit」をクリック。

保有しているNFTの数だけ賛成(for)、反対(against)、棄権(voting)に票を入れることができます。

入れたい票(ここでは賛成)をクリックして、「Submit vote」をクリックします。

メタマスクが確認を求めてくるので「確認」をクリック。

これで投票が完了です。

本家のNouns DAOの投票では、投票したアドレスのNFTが表示されるんですが、Nouns Builderで作成したカスタムNouns DAOでは再現されていないようですね。

同じように「Proposal 2」も投票しておきました。

本家Nouns DAOの投票では、発行されているNFT(=Nouns)の10%以上で投票が成立する事になっています(Proposal Threshold)。

今回作成したカスタムDAOでも同じ10%を設定しています。

10%の投票率を超えて、かつ賛成票が反対票よりも多い場合に提案が可決され、ETHが提案者のアドレスに送付される仕組みです。

また、本家NounsDAOでは反対票が入った場合、賛成に必要な票数が徐々に増加し、最大15%まで上昇する仕組みが備わっていますが、Nouns Builderにはそのような設定はないようです。

なお、投票時にカスタムNouns DAOを作ったネットワークとメタマスクのネットワークが同じことを確認してください。

今回はカスタムNouns DAOをGoerliテストネットで作っているので、メタマスクもGoerliテストネットに設定です。

もしメタマスクが別のネットワーク(イーサリアムネットワーク)なっていると、「Submit」してもメタマスクが動かないので注意してくださいね。

最後に

この記事ではNouns Builderで作ったカスタムNouns DAOにトレジャリーウォレットの用途を「提案」をする流れを解説しました。

今後、社会の仕組みを大きく変える可能性を秘めているDAO (自律分散型組織)で成功した「Nouns DAO」の仕組みに触れることで、その可能性を実感するきっかけになればと思います。

なお、私も参加している「pNouns⚡️」は、本家Nouns DAOのNFT(=Nouns)を2体を保有して、Nouns DAOのサブDAOとして活動しています。

Nouns DAOに関心がある方はぜひ「pNouns⚡️」へアクセスください。

→pNouns⚡️の公式ページ

→pNouns⚡️のツイッター

pNouns NFTを持っていれば誰でもpNouns⚡️のDAOメンバーとして参加することができますよ。

pNouns NFTのOpenSeaサイト

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