はじめに
この記事ではFTX JapanのQuant Zone(クオンツゾーン)を使ってビットコインを自動で積み立てる方法を紹介します。
クオンツゾーンとは、いわゆるbot(ボット)を簡単に作れるサービスです。
具体的には「トリガー」と「アクション」を組み合わせた「ルール」を作成して、自動的に取引を行うことができる機能です。
トリガーやアクションは関数を使ってルールを指定し、その関数を組み合わせることで自動売買のルールを作成することが可能になります。
プログラミングがわからなくても、関数をコピペするだけで自動売買のルールが簡単にできてしまいます。
クオンツゾーンを使えば、簡単にビットコイン(Bitcoin)の自動積立ができるようになるので、これからビットコインに投資する人の参考になればと思います。
ちなみに、FTX以外の国内取引所でも積立でビットコインは購入可能です。
ただ条件が悪い。
手数料無料をうたっていますが、実際には販売所での取引となり、手数料(スプレッド)が高くついてしまいます。
一方、FTX Japanのクオンツゾーンで自動積立するメリットは、なんと言ってもあのFTXグローバルの取引板を共有していること。
長期間の積立は手数料のコストは大きく影響します。
なので、FTXの取引板を使って、取引できるクオンツゾーンの自動積立はメリットが大きいですよ。
この記事では、「毎週月曜日の世界標準時間0時0分(日本時間9時)にビットコイン(BTC)を3,000円分買い付ける」自動積立のルールを作成する方法を紹介します。
買い付けるタイミングや金額は好きな条件に変更が可能です。
これからビットコインの積立を考えている人の参考になればと思います。
自動積立のルールを作る流れ
- FTX Japanのサブアカウントを作る
- 日本円を入金する
- 売買ルールの設定をする
クオンツゾーンでの自動積立はFTXの口座を持っていることが前提なので、まだ口座がない人はこちらから開設してくださいね。
FTXのサブアカウントを作成する
まずはじめに、FTXのサブアカウントを作りましょう。
口座を開設した初期の状態だとサブアカウントはないので自分で作成が必要です。
サブアカウントのメリットはこんな感じです。
- サブアカウントで取引していれば、メインアカウントの資金に影響がない
- 取引履歴がサブアカウントのみで集計できる
- 取引の種類ごとにサブアカウントを複数立てられる
サブアカウントを作るには、ウォレットのメインアカウントの表示の横にある「+」ボタンをクリックします。
好きなサブアカウント名を入力して「サブアカウントを作成」をクリック。
日本語でもアルファベットでもOKです。
サブアカウントが作成されるとウォレットにこのようにメインアカウントの右にサブアカウントが表示されます。
FTXへ日本円を入金する
次にFTXへ積立に使う日本円を入金します。
すでに口座に入金が終わっている場合は、この項目は不要なので次に進んでくださいね。
FTXへの入金は銀行振込になります。
振込先はメインアカウントとサブアカウントどちらも同じ口座です。
サブアカウントで振込先を表示した場合でも、入金はメインアカウントに行われます。
振込先を確認するにはウォレットの日本円の「入金」をクリックしてください。
次に「銀行振込」をクリック。
表示された振込先の銀行口座に日本円を入金します。
FTXの振込先はPyaPay銀行になります。
なので同じPayPay銀行の口座を持っていると振込手数料は無料になりますよ。
PayPay銀行の口座の開設方法はこちらでまとめているので、まだ口座を持っていない場合は参考にしてください。
ここでは、PayPay銀行からFTXへ振り込んだ流れを紹介します。
まず、PCでPayPay銀行のサイトにログインをします
「振り込み」をクリック。
金融機関から「PayPay銀行」を選択します。
続いて支店を選択します。
表示されていなければ「その他の支店」をクリックして探してください。
続いて先ほどFTXの日本円の入金で表示さた振込先から「預金科目」、「口座番号」、「受取人名」を入力して「次へ」をクリックします。
口座番号を入力した後に「受取人確認」ボタンを押すと自動で「受取人名」が入力されますよ。
受取人名の確認をして「次へ」をクリック。
振込金額に数量を入力して「確認」をクリック。
続いてワンタイムパスワードを求められるので、スマホのトークンアプリでパスワードを確認します。
トークンアプリの「ワンタイムパスワードトランザクション」でPayPay銀行用のパスワードが表示されているので、「次へ」をクリック。
このワンタイムパスワードをPCの先ほどの入力画面に入れます。
ワンタイムパスワードを入れたら「振り込み」をクリックして完了です。
しばらくするとFTXのメインアカウントの日本円に振込金額が反映されます。
FTXのメインアカウントからサブアカウントへ資金を移動する
振り込んだ日本円はFTXのメインアカウントに入るので、積立を行うサブアカウントに移しましょう。
資金の移動はウォレットの表示画面にある下の矢印から行います。
通貨に「日本円」、送金元アカウントに「メインアカウント」、送金先アカウントに先ほど作成したサブアカウント「積立」を選択します。
続いて日本円の数量を入れて「移動」をクリック。
すぐにサブアカウントに日本円が反映されます。
FTXのクオンツゾーンでビットコインの自動積立ルールを作成する
ここから実際にクオンツゾーンでビットコインの自動積立をするルール(bot)を作成します。
まず、ウォレットで作成したサブアカウント「積立」を選択しておきます。
口座画面の左上からメニュー画面をクリックして、「クオンツゾーン」を選択します。
注意書きが表示されるのでよく読んで「同意します」をクリック。
「新しいルールを作成する」をクリック。
続いて、新しいルールの名前を「ルール名」に入力します。
クオンツゾーンで設定するのは大きく分けてトリガーとアクションの2つです。
トリガー:自動売買が発動するキッカケになる条件
アクション:自動売買の条件
この記事では、「毎週月曜日の世界標準時間0時0分(日本時間9時)にビットコイン(BTC)を3,000円分買い付ける」という自動積立を設定します。
「毎週月曜日の世界標準時間0時0分(日本時間9時)」がトリガー、
「ビットコイン(BTC)を3,000円分買い付ける」がアクションになります。
設置はまず、トリガーに毎週月曜日の世界標準時間0時0分の意味となる
を入力します(コピペしてください)。
なお、day_of_week() == 0の数字が曜日の設定になります。
月曜日から日曜日までの設定は、数字によって変更可能です。
- 0:月曜日
- 1:火曜日
- 2:水曜日
- 3:木曜日
- 4:金曜日
- 5:土曜日
- 6:日曜日
hour == 0 and minute == 0の数字が時間と分を指定しています。
もし、0時0分ではなく、12時にしたい場合は、
hour == 12 and minute == 0にすればOK。
この場合、世界標準時間12時0分なので、日本時間は21時になります。
続いてアクションに以下の項目を設定します。
- タイプ:カスタム注文の発注
- 注文タイプ:成行注文
- 売買:買い
- マーケット:BTC/JPY
続いて注文サイズは、日本円で3,000円分のBTCを買い付ける内容を入力しました
- 注文サイズ:3000/price(“BTC/JPY”)
これで毎週月曜日世界標準時間0時0分(日本時間9時)に3,000円のBTCを買い付ける設定が完了です。
ただし、クオンツゾーンは15秒間に1回トリガーが実行されるので、今のままだと3,000円の買い付けが0時0分の1分間に4回実行されてしまいます。
(60秒の間に15分が4回)
これ防ぐために、買い付けが1回実行された後、しばらくの間は次のトリガーを起こさない設定を追加します。
まず「アクションの追加」をクリックします。
続いて以下の項目を入力します。
- タイプ:ルールを一時停止
- ルール:現在のルール
- 分:5
- ユニット:分
これで0時0分に1回実行された後、5分間はルールを止めることができます。
ここまでで全ての設定が完了したので、「下書きを保存」をクリックしてルールを保存しましょう。
すぐにルールを実行したい場合は「保存して実行する」をクリックしてください。
利用規約に同意を求められるので、内容を読んで「同意します」をクリック。
これでルールが実行されます。
実行されているルールは、クオンツゾーンのルールの項目で確認が可能です。
状態が「有効」となっていれば、ルールが動いていることになります。
クオンツゾーンのルールをテストする
上のルールは月曜日の0時0分になったらアクションを起こす設定になっています。
今すぐにアクションを起こしてちゃんと動くか確認したい場合は、先ほど作ったルールをコピーしてトリガーを「true」で実行すれば確認ができます。
やり方は、コピーしたいルールを選択して「ルールをコピー」をクリック。
ルール名を決めます。
トリガーに「true」を入力。
アクションはそのままにしておきます。
「保存して実行」をクリックするとアクションがすぐに実行されます。
アクションが動いているかはログで確認可能です。
このテストで3,000円分のBTCを市場価格で買い付けできていることが確認できました。
テストの実行が終わったら、ルールを停止、あるいは無効にしておきましょう。
(このテストのルールは5分経つとまたルールが発動してしまうので注意してください)
ルールが不要であれば停止した後に「ルールを削除」 をクリックして削除しておきます。
最後に
この記事ではFTX JapanのQuant Zone(クオンツゾーン)を使ってビットコインを自動で積み立てる方法を紹介しました。
クオンツゾーンのトリガーやアクションに使用する関数はたくさんあるので、組み合わせて使えば複雑な取引も自動で実行が可能です。
詳しく知りたい場合は、クオンツゾーンの関数を表示してみてくださいね。
日本語で説明が書かれています。
ビットコインが低迷している今のうちにコツコツ貯めておきたいところ。
自動積立なら市場の動きに心を左右される心配がなく、資産を形成することができます。
FTXのクオンツゾーンを使えば低コストでビットコインを積立られますよ。
これからビットコイン積立を始めたい人にオススメです。
関連記事