はじめに
ENSで名前を取得したので、その方法と管理方法をまとめました。
ENSで名前を取得したいと考えている人の参考になればと思います。
この記事でわかること。
- ENSで名前を取得する方法
- 名前の管理方法
- サブドメインを設定する方法
- $ENSの購入方法
ENS(Ethereum Name Service)はイーサリアム上で2017年5月にローンチされたネーミングサービス。
英数字のみの仮想通貨アドレスを、簡単で分かりやすい文字へ変換できるイーサリアムのサービスです。
0xで始まる文字列のイーサリアムアドレスを「alice.eth」のような文字に変換してくれます。
ENSで名前を取得するメリットとしてはウォレットアドレスの入力ミスを減らせることです。
仮想通貨の送受信の際に入力するウォレットアドれは1文字でも間違えると取り返しがつかないので注意が必要ですよね。
実際にはコピペで入力することが多いですが、それでも最後は確認が必要。
アドレスのミスタイプで12,622ETHが失われている可能性があるようなので、アドレスの確認はDeFi投資家として死活問題です。
ENSを用いると、簡単に読み取れる文字に変換できるので、アドレスのミスタイプのリスクを下げることができるんですね。
ENSはイーサリアムのアドレス以外に、同じ名前でビットコインなどにも送金することが出来るところが便利。
また取得した名前(〜.eth)は、NFTとして取り扱いが可能な点が面白いです。
たとえば「darkmarket.eth」は、 28,555 ETH(2017年5月当時のレートで約6.6億円)で取引されていたりするのですごい。
有名どころの名前はすでに取られている確率が高いですが、ニッチな名前はまだ空いている可能性があります。
個人的にENSについては、確か開始当初から知っていたんですが、当時は資金が少なくてガス代高くて触れていなかったんです。
最近、エアドロがあって、かなりの額をもらった人もいたようですね。
あの時やって入ればお金もらえていたかもと思うと悔やまれます。。。
私は知っていて、やる直前まで行ってやらなかった。。。
あの時やればよかったと思いますが、もらえた人はすごい。
リスクを取った結果ですから、おめでとうございます!この界隈、まだまだチャンスは転がってるはず。
反省材料として前に進みます! https://t.co/zNi8oSZsMi— アールグレイ@投資する紀州釣り師〜Crypto Investor〜 (@earl_grey_y) November 11, 2021
で、出遅れましたが、資金を投入してENSをお触りしてみました。
触った感じ、名前の購入(登録)は意外と簡単にできるので、好きな名前が空いていたらENSで購入してみてください。
以下にENSで名前を取得する流れと管理方法を説明したので、これからENSを触りたい人の参考になればと思います。
ENSで名前を取得する方法
まずENSでアドレス名を取得するには購入資金としてETHが必要です。
MetaMaskにETHを入金しておいてくださいね。
ちなみに価格設定はこんな感じです。
- 5文字以上の.eth名:年間ETHで5ドル
- 4文字の.eth名:年間ETHで160ドル
- 3文字の.ethは、ETHで年間640ドル
これにガス代が乗っかってきます。
短い文字ほど高くなるシステム。
これはサブドメインも作成できるので、応用範囲が広くなるからでしょうね。
たとえば「alice.eth」を所有している場合、「pay.alice.eth」を作成きます。
手順としては、まずENSのサイトにアクセスして右上で言語を日本語「JA」にしてください。
次に「アプリを起動」をクリック。
左のメニューで「Connect」をクリックしてMetaMaskを接続します。
ネットワークはあらかじめイーサリアムにつなげておいてくださいね。
ウォレットはMetaMaskを選択。
メイン画面の検索窓に好きな名前を入力して「Search」をクリック。
「利用可能」と表示されたらまだ空いてい名前です。
この表示をクリックすると価格が表示されます。
1年から購入可能です。
今回は10年で購入してみました。
購入手順は3段階になっていて、トランザクションを2回承認すれば完了します。
具体的には、手続きはまず「登録のリクエスト」をクリックから始めます。
MetaMaskで「確認」をクリック。
手続きが始まり、緑色の線が徐々に進んでいきます。
最後のステップまできたら、「登録」ボタンが出てくるのでクリックします。
もう一度MetaMaskで「確認」をクリック。
これで購入完了です。
せっかくなので、好きな名前を3つ購入しておきました。
この取得した名前は支払いに使ったイーサリアムのウォレットアドレスに紐づけられます。
ENSの名前を管理する方法
名前の管理はメニューの「マイENS」から行います。
確認したい名前をクリックして詳細を表示します。
名前の管理権限には登録者、コントローラーがあり、それぞれイーサリアムのウォレットアドレスを指定することができます。
登録者は、名前の所有権を持っているアドレスです。
必要に応じて、登録を移転したり、コントローラを設定したり、レジストリの名前の所有権を取り戻したりすることができます。
「譲渡」ボタンでアドレスを指定して名前の権限を譲渡することが可能です。
コントローラーとは、名前の設定を編集することができるアドレスです。
登録者またはコントローラーによってコントローラーを変更することができます。
コントローラーの「設定」ボタンでアドレスを指定して設定することが可能です。
あと有効期限の「更新」ボタンから登録した期限を延長することができます。
リマインダー機能でメール通知やGoogleカレンダーに設定することもできますよ。
紐付けられるウォレットアドレスはイーサリアム以外にビットコインやライトコンなどがあります。
その他、いろいろ紐づけることができるみたいですね。
ENSでサブドメインを追加する方法
取得した名前はインターネットのドメイン名のようにサブドメインを自由に設定できます。
たとえば「alice.eth」を所有している場合、「pay.alice.eth」といった感じです。
サブドメインの作成は、作成したい名前の「サブドメイン」をクリック。
表示される画面で「+サブドメインを追加」をクリック。
使いたいサブドメイン名を入れて「Save」 をクリック。
続いてMetaMaskで「確認」をクリック。
(手数料がかかります!)
これで、サブドメインが取得できました。
なお、サブドメインの権限者としてはコントローラーのみがあります。
サブドメインは親ドメインとは別のウォレットアドレスなどが設定が可能です。
ENSのガバナンストークン$ENSを購入する方法
ENSが話題になったのは、最近実施されたガバナンストークン$ENSのエアドロップ。
たくさんもらった人もいて話題になりましたね。
今から買うのは判断が分かれますが、これからENSが取りうるポジションに期待するなら投資するのもアリと考えて、少額を投資しておきました。
直近のチャートはこんな感じ。
$ENSはBinanceやKucoinで購入可能です。
BinanceならBTC、USDT、BUSD、BNBで購入できます。
KucoinだとENS/USDTで購入可能。
イーサリアムのSushiSwapなどでも入手可能ですが、ガス代高いですから少額投資には向きませんね。
$ENSを買うならBinanceやKucoinがやりやすいです。
まだ口座を持っていないなら、Kucoinだとメールアドレスだけで簡単に口座開設できますよ。
最後に
取得した名前をEtherscanで検索にかけると、ちゃんとウォレットアドレスが紐づけられているのがわかります。
逆にENSで取得した名前から自分のアドレスがわかってしまうので注意が必要です。
ENSの名前を公表してしまうと、メインのウォレットアドレスの内容が筒抜けになる可能性があるので、プライバシーを気にする場合は注意してくださいね。
メインアカウトからENSの名前を購入する専用のアカウントを作るのも1つの手段です。
ただ、直接メインアカウントから購入専用アカウントに送金すると、トランザクションをたどるとメインアカウントがわかってしまいます。
この場合はメインアカウントとENSの購入専用アカウントの間にSecretネットワークを介する方法で解決できると思います。
これはNFTでも使える方法で、こちらの記事に詳しく説明を書いているので参考にしてください。
ちなみに、BSC、Polygonなどはこの記事を書いている2021年11月ではENSに対応していないので、BscScanなどで名前を検索しても出てこないので使えないのかなと。
また、ENSの名前はNFTとして取り扱うことができます。
OpenSeaのENSページを見るとたくさん登録されていることがわかります。
自分が取得した名前をOpneSeaで見るためには、イーサリアムのOpenSeaにウォレットアドレスを接続するだけでOK。
このように取得した名前がNFTとして表示されます。
OpneSeaでの出品は簡単なので、取得した名前を売却することも可能ですね。
注意点としては、先ほど書いたように名前にはウォレットアドレスが紐付けられられているので、プライバシーの問題には注意していくださいね。
とはいえ、好きな名前を入手してウォレットアドレスとして使ったり、NFTとして取引できるってすごいですよね。
試しに好きな文字を検索して空いているか見てみるのも面白いと思います。
投資は自己判断で。
NFA
名前を入手するのは費用がかかりますし、投資という意味では微妙な感じですね。
ENS自体の発展に期待するならネイティブトークンの$ENSがあります。
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