はじめに
この記事ではAutoMinterでジェネラティブNFTのエントリーリストを作成して、集めたウォレットアドレスからホワイトリスト(WL)を作成する方法をまとめました。
合わせて、エントリーされたウォレットアドレスに特定のNFTがいくつあるか調べる方法も解説しました。
具体的な例として、パジさんのdNounsNFTをウォレットアドレスごとに保有している数を解析する方法です。
このやり方をマスターすれば、たとえばエントリーされたウォレットアドレスのうち、dNounsNFTを特定の数だけ持っているウォレットアドレスを選別することができるようになります。
エントリーリストから特定のNFT保有数に絞ってホワイトリストを作成する際の参考になればと思います。
なお、AutoMinterの登録の方法や、ジェネラティブNFTの作成の方法は過去の記事にまとめていますので参考にしてください。
AutoMinterでジェネラティブNFTのエントリーリストを作成する
まず、エントリーリストを作成するために、AutoMinterにアクセスして、右上のメニューの「Lists」を選択します。
Access Listsの画面が表示されるので「Create New List」をクリック。
作成するリストのNameを入れて「Create List」をクリック。
Describe your projectの欄は空欄でも構いませんし、後でも設定できます。
続いて鍵マークをクリックして設定を行います。
セッティング項目で最低やっておいた方が良いのは、「Image and Video」、「Verification checks」の2つです。
「Image and Video」でミントサイトに表示する画像が選べます。
発行するジェネラティブNFTを配置すると見栄え良くなりますよ。
「Verification checks」は登録にツイッターのフォローを条件とする際のツイッターのアカウントを入力しておきます。
こちらが実際にFullMoon-BlueBirdというタイトルで作成したエントリーサイトです。
試しに自分のウォレットアドレスのエントリーを行ってみました。
はじめにウォレットアドレスの接続、その後にツイッターの「連携アプリ認証」を行う流れです。
ウォレットとツイッターの接続が完了したら「Join List」をクリック。
ここで、自分のツイッターアカウントをフォロー条件にしているとエラーが出てしまいました。
原因は自分のアカウントをフォローできないからですね。。。
そこで、別のツイッターアカウントで、エントリーリストに接続し直してみると「無事に接続が完了しました。
「Join List」をクリックして、この表示が出れば、ウォレットアドレスの登録テストが完了です。
エントリーリストの初期画面に戻ると、先ほどテストで登録したウォレットアドレスが登録されていることがわかります。
実際にエントリーを募集した時にはここにウォレットアドレスがズラーっと並ぶはず、です。
「Download」をクリックすると登録されているウォレットアドレスとツイッターアカウントが確認できます。
ちなみに、同じツイッターアカウントで異なるウォレットアドレスを登録することもできるみたいですね。
このようにツイッターアカウント1つで別のウォレットアドレスが登録できてしまうことがわかりました。
エントリーされたウォレットアドレスからホワイトリスト(WL)を作ることになりますが、WLを絞り込むにはウォレットごとに条件を設定する必要があるということがわかります。
AutoMinterのエントリーリストをホワイトリストとしてアップロードする
続いて、作成済みのProjectoに先ほどダウンロードしたエントリーリストのウォレットアドレスをWLとしてアプロードする方法を説明します。
(WLに乗せるウォレットアドレスの絞り込むやり方は次の項目で説明します)
まずAutoMiterの右上メニューの「Projects」をクリック。
ホワイトリストを設定するプロジェクトを選択します。
設定メニューの「Manage Whitelists」の文章「example here」をクリックしてアップロード用のテンプレートを入手します(ダウンロード)。
こちらがホワイトリスト用のてプレートです。
テンプレートに入っているaddressを消去して、先ほどのエントリーリストのウォレットアドレスをコピペして、customFee、customLimitに数値を入力します。
customFeeはミントに必要な手数料、customLimitはウォレットアドレスあたりミントできる上限数になります。
作成したホワイトリストをCSV形式で保存して「Upload address CSV」をクリックしてアップロードします。
ホワイトリストのアップロードが完了すると一覧にウォレットアドレスが追加されます。
これでホワイトリストのウォレットアドレスがミントサイトでミントできるようになります。
エントリーリストから選別したホワイトリストを作成する(表計算)
次に、作成したエントリーリストに入っているウォレットアドレスからWLに入れるウォレットアドレスを選別する実例を紹介します。
ここでは、エントリーリストに入っているウォレットアドレスのうち、特定のNFTを保有している数で選別してWLに入れたい場合を紹介します。
例として、パジさんのdNoundsNFTを特定の数以上持っているウォレットアドレスを探すということをやってみます。
流れとしては以下となります。
- OpenSeaのdNounsNFTのサイトからEtherscanに飛ぶ
- Token TrackerでdNounsNFTの取引履歴を入手する
- アドレスごとのdNounsNFTの受取数(To)ー 譲渡数(From)=保有数を計算する
実際の操作は、まずOpneSeaでdNounsNFTのサイトを表示して、「Etherscan」ボタンをクリック。
Ehterscanのサイトに行ったら、Token Trackerの「dNounsNFT」をクリック。
dNounsNFTの取引履歴が一覧表示されるので、ページ下の「Download CSV Export」をクリックして取引履歴をCSV形式入手します。
データを取り込む期間を入力して、「私はロボットではありません」にチェックを入れて「Download」をクリック。
なお、データを取り込む期間は、一番初めのミント開始時点からスナップショットしたい時点まで(現在あるいは過去のある時点まで)を設定します。
セキュリティのための指示に従ってタイルを選んで「確認」をクリック。
再度「Download」をクリックするとCSVファイルのダウンロードが開始されます。
ダウンロードされたファイルをエクセルなどで開くと、一行ごとに取引が表示されます。
From(E列)のアドレスからTo(F列)のアドレスにdNounsNFTが送られていることがわかります(画像が小さくてみにくいので、実際にCSVファイルをダウンロードしてみてくださいね)。
dNounsNFTの場合、初めの999の取引は初期にミントされた内容で、その後がミントしたアドレスから売買などの理由で他のウォレットアドレスに送付された記録となっています。
で、この取引履歴からウォレットごとにdNounsNFTの受取数(To)ー 譲渡数(From)を計算すれば、このCSVファイルをダウンロードした時点(スナップショット)でそのウォレットアドレスに残っているdNounsNFTの数がわかります。
具体的には、エントリーリストの特定のウォレットアドレスを、受取数(To)の列と譲渡数(From)の列から探し出して、その数を差し引きすればよいということになります。
受取数(To)のF列から特定のウォレットアドレスを数えるエクセル式としては、COUNTIF関数を使用してこんな感じになります、
$F$2:$F$2000は、特定のウォレットアドレスを検索する範囲になります。
K2が検索したい特定のウォレットアドレスを置いているセルになります。
特定のウォレットアドレスは作成したエントリーリストのアドレスから持ってきています。
譲渡数(From)も同様にCOUNTIF関数で定義すればOKです。
$F$2:$F$2000が譲渡(From)を検索する範囲になります。
そして、特定のウォレットアドレスの受取数(To)ー 譲渡数(From)を計算すれば、このCSVファイルをダウンロードした時点(スナップショット)でそのウォレットアドレスに残っているdNounsNFTの数になります。
具体的には下のようにK行にエントリーリストからWL候補のウォレットアドレスをコピペして、L列に受取数(To)、M列に譲渡数(From)を計算するための関数を入れればOK。
WLのウォレットアドレス全てにこの操作を行えばdNounsNFTを保有している数をウォレットアドレスごとに確認ができます。
ウォレットアドレスが多くても表計算ならコピペですぐにできますよね。
例えば、4以上のdNounsNFTを持っているウォレットアドレスをWLに入れたい場合、保有数で並び替えを行えばすぐに4体以上を持っているウォレットアドレスを知ることができます。
最後に
この記事では、AutoMinterでジェネラティブNFTのエントリーリストを作成して、集めたウォレットアドレスからホワイトリストを作成する方法をまとめました。
エントリーされたウォレットアドレスに特定のNFTがいくつあるか調べる方法も解説したので、エントリーリストからWLに載せるウォレットアドレスの選別に生かすことができます。
ジェネラティブNFTのWL作成の参考になればと思います。
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