はじめに
BSCのWault FinaceのステーブルコインWUSDとファーミングの仕方を簡単にまとめました。
Wault Financeに資金を入れ始めたのは実は2021年8月4日。
直後にWault Finaceがフラッシュローンでやられてしまいました。
(1)There was a flash loan attack on WUSD. We’re investigating it with 3 audit firms, and minting is temporarily disabled.
The initial estimated attacked amount is 800k.
However, the 90% of USDT collateral is secure as intended, along with all pools & vaults. Good news below V— Wault Finance (@Wault_Finance) August 4, 2021
投資した資金に影響はなかったのですが、、ブログに書く気力がなくなったのでしばらく様子を見ていたんです。
そうこうしている間にあのIRONが徐々に始まって影が薄くなって。。。
で、最近になってWUSDが新しく復活したので、資金を追加して運用を始めました。
WUSD自体はペッグは微妙に外れてますが。。。WUSD-BUSDのステーブル同士のファーミング収益は50%くらいと高いです。
期待していたIRONのICEがパッとしないので、資金をWUSDに移動させた次第です。
WUSDの仕組みの概要とファーミングの始め方を簡単にまとめましたので、ステーブルコインの運用先を検討している人の参考になればと思います。
ステーブルコインWUSD
WUSDは法定通貨で裏打ちされたステーブルコインではなく、ブロックチェーンアセットのみで担保されたステーブルコインです。
過剰担保はされておらず、WUSDの価値の90%がUSDT預金によって担保され、残りの10%は数千万の時価総額を持っているWEXトークンによって裏付けられるとしています。
USDTは米ドルにペグした通貨なので、基本的には投資資金の10%以上を失うことはなく、WUSDの時価総額10%を財務的にカバーできる限り、WUSDは担保されることになるはずです。
USDTの担保については別の議論がありますが。。。
財務の継続性については3つの収益から成り立っているみたいですね。
- Swapからの取引手数料の15%
- WUSDミントの交換手数0.5%の半分
- 収益自体を外部プロトコルで運用して得てた利益
ドルペグはWEXの排出量と手数料収入で調整する仕組みです。
- 24時間で1ドルを0.001下回るごとに、LPへの排出率の0.5%がWUSDに充てる
- 24時間でWUSDが1ドルを0.001超えるごとに、WUSDへの取引手数料収入15%を0.15%減らし、1.10ドルを超えると0%にする。
WUSDの発行の仕組みは次のとおり。
- ユーザーが担保として1USDTを預ける
- Waultが1WUSDをミントし、それをユーザーに提供
- Waultは0.9USDTをトレジャリーに預ける
- Waultは残りの0.1USDTを使用してWEXを購入し、それをトレジャリーに保持する
- ユーザーが担保の償還を希望する場合、ユーザーは1WUSDを返し、0.9USDTおよび0.1USDT相当のWEXを受け取る
現在、WUSD-BUSDがあり、このペアはWUSDの早期保有者にインセンティブを与えるために、報酬がブーストされています。
WUSD-BUSD farming rewards are boosted 300%! Mint some $WUSD if you want those high stablecoin #APRs!https://t.co/V1GjfKuKpN#DeFi #YieldFarming #BSC #cryptocurrency #YieldFarm #BinanceSmartChain pic.twitter.com/r6O7q3Ytao
— Wault Finance (@Wault_Finance) August 25, 2021
詳しくは公式の記事で確認できます。
WUSD-BUSDでイールドファーミングする方法
ブログを書いている時点で、ステーブルコイン同士のペアWUSD-BUSDの利回りがブーストされていて、他で運用するよりも美味しいのでここに資金を入れて運用しています。
やり方は、WUSDとBUSDを用意して、流動性提供後にLPトークンをStakeしてWEXを稼ぐとう流れです。
私は資金のUSDTをPolgyonからBSCに持ってきて、WUSDとBUSDを準備しました。
チェーン間の資金の移動にはAnyswapが便利ですよ。
WUSDをミント(Mint)する
WUSDのミントはWautlのメーニューから「WUSD」を選択します。
「Mint」で始めて取引する場合は「Approve」をクリックしてMetaMaskで承認しておいてください。
次に発行するためのUSDTの数量を入力して「Mint」をクリックします。
なお、0.2%の手数料が発生します。
続いて、「Claim」をクリックしてMetaMaskで実行するとウォレットにWUSDが入ります。
ちなみに、WUSDをRedeemする場合の手数料は0.5%です。
WUSDとBUSDの流動性を提供する
次にメニューのSwapを選択して流動性を提供します。
「Liquidity」の「Add Liquidityをクリック。
WUSDとBUSDのペアを選んで「Approve WUSD」をクリックしてMetaMaskで承認しておきます。
次にWUSDとBUSDの数量を入れて、「Spply」をクリック。
数値は片方入れればもう片方は自動で入力されます。
内容を確認して「Confirm Supply」をクリックして、MetaMaskで実行します。
これで流動性の提供が完了し、LPトークンが付与されます。
WUSD-BUSDのLPトークンをStakeする
続いてメニューの「Farm」を選択します。
リストの「WUSD-BUSD」をクリック。
Your LP Balanceの「MAX」をクリックしてLPトークンの数量を入れて「STAKE」をクリック。
これでファーミングが開始されて、WEXがたまり始めます。
この時の利回りはこんな感じで表示されていました。
ステーブルコインのペアで50%近い利回りは美味しいですね。
最後に
BSCで開始されたWUSDはPolygonでも予定されています。
すでにPolygon版のWaultは起動しているので、WUSDが開始されるのが楽しみですね。
さらにその先は、クロスチェーンブリッジで、BSCとPolygonのWUSDを 1:1で交換きるようにすることも予定されているみたいでワクワクします。
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