はじめに
この記事はビットコイン(BTC)をCoreウォレットを利用してAvalancheチェーンの「BTC.b」にブリッジする流れを紹介します。
以前はBTCのAvalancheへのブリッジは、RenBridgeを使っていましたが、FTXの破綻の影響を受けてRenBridgeが利用できなくなったので、Coreウォレットのブリッジ機能を使ってBTCをブリッジすることにしました。
BTCを「BTC.b」にすると、Avalancheや他のチェーンへブリッジすることでBTCを運用することがでます。
個人的にBTCをAvalancheへブリッジする目的は「AAVE」に預けて運用すること。
というのは「AAVE」ではBTCのブリッジトークンとして「WBTC.e」の他に「BTC.b」を預けることができるんです。
*:「WBTC.e」はイーサリアムのWBTCをAvalancheへブリッジしたトークン。
Avalancheの「AAVE」を利用することで、安いガス代でBTCを預けてUSDCなどの他の仮想通貨を借りることができ、その借りた仮想通貨をさらに運用することができます。
たとえば、AAVEで借りたUSDCをETHにしてNFTを購入することが可能です。
BTCをそのまま持っておくだけではなく、BTCを運用したいと思っている人の参考になればと思います。
なお、この記事で紹介しているBTCのブリッジはCoreウォレットを使用しています。
インストールの方法はこちらの記事で紹介しています。
Avalancheの「BTC.b」とは
「BTC.b」はAvalanche上で発行されたビットコインのペッグトークン(Pegged Token)であり、1 BTC.bは1 BTCに相当します。
「BTC.b」は、Avalanche上での高速なトランザクション処理と低コストを実現しながら、ビットコインと同じ価値を持つトークンとして利用されています。
従って、BTCを「BTC.b」にブリッジ送金することで、Avalanche上でBTCを利用できるようになります。
BTCの「BTC.b」へのブリッジは、現在はCoreウォレットで提供されているので、ブリッジする場合は、CoreウォレットをPCのブラウザにインストールする必要があります。
(メタマスクと同様に拡張機能としてインストール)
BTCから「BTC.b」へのブリッジ転送には 1 時間かかかるとされていて、 $75相当以上のBTC をブリッジすると少量の AVAX のエアドロップを受け取ることができます。
(今回実施したブリッジでは0.1AVAX)
Coreウォレットを使ってBTCをブリッジすることで、海外取引所を利用することなく、Avalancheへ送金できるのがメリットですね。
手数料としては、ビットコインからAvalancheより、Avalancheからビットコインへ戻すときの方が高くつくことに注意が必要です。
- ビットコインからAvalancheへの手数料:ブリッジ通行料の3倍の$3(3 x $3 = $9)、または0.00125 BTCの大きい方。
- Avalancheからビットコインへの手数料: ブリッジ通行料の3倍の$20と推定BTC取引手数料(3 x [$20 + 推定TX手数料])を組み合わせたもの。
「BTC.b」のコントラクトアドレスは以下のとおりです。
メタマスクなどのウォレットにトークンを追加する際に参考にしてください。
0x152b9d0FdC40C096757F570A51E494bd4b943E50
ビットコインをAvalancheの「BTC.b」にブリッジする
BTCを「BTC.b」にブリッジするには、まず暗号資産取引所などのビットコインをCoreウォレットのビットコインアドレスに送金しておきます。
Coreウォレットのビットコインアドレスは、アカウントの下に表示されているbt1から始まるアドレスです。
CoreウォレットのビットコインアドレスにBTCが着金したら、Coreウォレットの「Bridge」をクリックします。
次の画面で、FromにBitcoin、ToにAvalanche C-Chainを選択して、「BTC.b」にブリッジしたいBTCの数量を入力、最後に「Transfer」をクリックするとブリッジ手続きが開始されます。
(確認画面は表示されないので、入力が合っているかしっかり確認しましょう。)
ブリッジは6段階に分かれていて、進行具合が表示されます。
説明では約1時間ほどかかることになっているので、のんびり待ちましょう。
(Coreウォレットの表示は消しても大丈夫です)
説明の通り、約1時間でブリッジが完了しました。
CoreウォレットのAvalancheのAssetsを確認すると、BTC.bとして着金していることがわかります。
CoreウォレットのActivity画面を表示すると、「BTC.b」が着金したことがわかります。
また、エアドロとして、0.1 AVAXを受け取っていることが確認できました。
なお、AvalancheのAAVEでは「BTC.b」を担保にしてUSDCなどの仮想通貨を借りることができます。
「AAVE」などレンディングサイトを利用するメリットとしては、仮想通貨を売ることなく、別の仮想通貨を借りれること。
たとえば、「BTC.b」を売ることなく、USDCを借りることができます。
そのUSDCをWETH.eに変えてイーサリアムチェーンにブリッジすることでETHを入手することが可能になりますよ。
最後に
この記事はビットコイン(BTC)をCoreウォレットを利用してAvalancheチェーンの「BTC.b」にブリッジする流れを紹介しました。
GMOコインなら、口座から暗号資産の出金手数料が無料なので、BTCをCoreウォレットに送金する場合は、GMOコインの口座があると便利ですよ。
また、Avalancheからイーサリアムなど他のチェーンへ仮想通貨をブリッジする際はRangoが便利です。
Rangoならブリッジする際の最適な経路を探してくれます。
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