はじめに
ビットコイン(BTC)を使って資産運用したいと思いませんか?
AvalancheのAAVEなら、ビットコインを預けると報酬(WAVAX)を得つつ、ステーブルコインを借りることができますよ。
借りたステーブルコインを運用することで、さらに報酬を受け取ることも可能です。
AAVEは、ユーザーが預金者または借り手として参加できる分散型のプロトコル。
預金者は市場に流動性を提供して収入を得る一方、借り手は担保を出して仮想通貨を借りることができます。
具体的にいうとビットコイン、イーサリアム、ステーブルコインを預けたり、貸したりできるプラットフォームです。
貸すことができる仮想通貨とAPY。
借りることができる仮想通貨とAPY。
ちなみにAPYの下に小さく出ているAPRは付与されるWAVAXの利回りです。
貸しても借りてもAPRがつく形ですね。
AAVEの使い方としては、ガチホ(買ったら売らない)を決めているBTCやETHを預けて、ステーブルコインのUSDCやUSDTを借りて運用するというのがオススメ。
リスクを抑えつつ収益を出せる方法です。
BTCやETHは将来性がある通貨なのでガチホが基本。
ステーブルコインは基本的に価格の変動がないので借りる際の管理が簡単です。
BTCをそのまま持っていてもいいですが、どうせなら放っておくのはもったいないですね。
BTCをAAVEに預けて、ステーブルコインを借りて運用すれば10%以上の利回りが出るプラットフォームはすぐに見つかります。
例えば、Avalancheで比較的大きなプラットフォームであるTraderJoeのステーブルコイン同士のファーミングはAPR約10〜20%となっています。
AAVEを借りるときの注意点としては、借りている資産に対して担保資産の価値が下がると、担保資産の精算のリスクがあることです。
仮想通貨の世界は価格の上下が激しいので、急落した時に担保資産が没収されるという事態は避けたい。
AAVEで借りるときの指標として健康指数ってのがあり、これは2くらいがオススメ。
担保資産が半分になってもギリ大丈夫みたいな感じです。
さすがに一気に半値になるような動きはないかなと。
この記事では、国内取引所からビットコイン(BTC)をAvalancheへ送金して、AAVEに預けてステーブルコインのUSDCを借りる方法をまとめました。
加えて、 TraderJoeでステーブルコインを使ってファーミングする方法も説明しましたので、今からファーミングをしたいと考えている人の参考になればと思います。
私が実践した際の流れを順に画像付きでまとめたので、この記事を見ながらやれば迷うことなく同じことができますよ。
ChainlistでMetaMaskにAvalancheを追加する
Avalancheで使うウォレットはMetaMaskを使いますので、MetaMaskにAvalancheの設定をしましょう。
MetaMaskにAvalancheの設定を行う作業はChainlistを使うと一発で完了しますよ。
やり方はChainlistにウォレットを接続して、目的のネットワークを検索。
Avalancheの「Connect Wallet」を押すとMetaMaskに設定できます。
いちいちネットワークの設定で項目に手で記入する必要がないので便利です。
AVAXを入手してウォレットに送金する
Acalancheで初めて取引する場合は、ネイティブトークンのAVAXを用意しましょう。
Avalancheで取引するにはガス代としてAVAXが必要です。
AVAXは国内取引所で取り扱っていないので、Binanceなどの海外取引所で入手してウォレットに送金してください。
BinanceだとAVAXをウォレットに直接送金できるので便利ですよ。
Binanceの口座からAVAXをウォレットアドレスに送金する方法はこちらの記事でまとめているので参考になればと思います。
AvalancheへBTCをRenBridgeを使って送金する
次に、AAVEに預けるBTCを国内取引所からAvalancheに送金します。
BTCをAvalancheへ送金する際、RenBridgeを使うと国内取引所から直接送金できるので簡です。
海外のCEXを使わずにBTCを送金できるのが特徴。
やり方も慣れたら簡単です。
ここでは、国内取引所からRenBridgeを使ってBTCをAvalancheへ送金する方法を紹介します。
初めてRenBridgeを使う場合は、少額から試してみてくださいね。
ちなみに、Avalancheへ送金する際、国内取引所はGMOコインを使いました。
GMOコインなら仮想通貨の送金がタダです。
他の取引所は送金するだけで手数料取られるので、DeFiやるならGMOコインがオススメですよ。
送金するBTCが準備できたら、まずRenBridgeのサイトにアクセスしましょう。
Mintingの画面で、Sendに「BTC」、Destinationに「Avalanche」を選択して「Connect Wallet」をクリックしてください。
次にウォレットにMetaMaskを選んで「Continue with MetaMask」をクリック。
続いて「Next」をクリック。
次の画面で手数料が表示されます。
RenBridgeに支払う手数料は0.2%。
あとはビットコインとAVAXの手数料が少しかかります。
「Enter an amount」に送金したいBTCの量を入れると具体的な手数料が表示されます。
問題なければ「View BTC Gateway Address」をクリック。
続いて警告文が表示されます。
BTCの送金先のアドレスは31時間だけ有効なので気をつけてください。
チェックを入れて「Continue」をクリック。
ここでBTCを送金するためのアドレスが表示されるのでコピーしてください。
このアドレスにBTCを送金すると、RenBridgeがBTCをAvalancheにrenBTCとして送金してくれます。
アドレスの有効時間が表示されます。
あとは、国内取引所からBTCをコピーしたアドレスに送金してください。
GMOコインだと手数料をかけずにBTCを送金できます。
BTCの送金手続きが終わったら、RenBridgeに戻りましょう。
しばらくすると手続きの進行具合が表示されます。
60分くらいかかるので、気長に待ってくださいね。
時間がかかるので待っている間は不安になると思いますが大丈夫。
個人的にRenBridgeを何回も使っていて、今のところ事故ってないです。
すべての手続きが完了するとこの画面になるので、「Mint renBTC」をクリックします。
MetaMaskが確認を求めてくるので、「確認」をクリック。
トランザクションが完了すると無事にウォレットにrenBTCが入ります。
MetaMaskのアセットにrenBTCを表示するには、上の画面で「Add renBTC Token to MetaMask」をクリックしてください。
トークンを自動で追加してくれます。
AvalancheのCurveでrenBTCをWBTC.eにスワップする
送金したBTCはrenBTCとしてAvalancheに着金します。
そのままではAAVEに預けられないので、CurveでrenBTCをWBTC.eにスワップしましょう。
Curveを初めて使う人はサイトのデザインに少し不安を抱くかもしれませんが大丈夫。
Curveはイーサリアム、Polygonなど多くのネットワークで動いていて、取り扱われている仮想通貨の量(総ロック数)は上位で、仮想通貨をやっている人なら誰でも知っているDEXです。
まずCurveにアクセスして、上部メニューの「Network」から「Avalanche」を選択してMetaMaskを接続してください。
続いて上部メニューの「Home」を選択。
Swap画面が出るので、左にrenBTC.e、右にwBTC.eを選択して、renBTC.eの数量を入れて、「Sell」をクリック。
MetaMaskが確認を求めてくるので、「確認」をクリック。
これでBTCをAvalancheへ送金する手続きがすべて完了です。
AvalancheのAAVEでWBTC.eを預ける
次にWBTC.eをAAVEに預けます。
AAVEのサイトを開いたら、右上の市場から「AVALANCE」を選択してMetaMaskを接続します。
追記
この記事を書いた当初はAAVEのV2で操作していましたが、報酬WAVAXがもらえなくなったので、報酬がもらえるV3に資金を移動しました。
V3とV2のやり方は同じです。間違えないようにV3にしてくださいね。
上部メニューの「預入」を選択して、「WBTC coin (WBTC.e)」をクリックします。
預けるWBTC.eの数量を入力して「Continue」をクリック。
続いて「承認する」をクリック。
MetaMaskが確認を求めてくるので「確認」をクリック。
続いて「入金」をクリック。
MetaMaskが確認を求めてくるので「確認」をクリック。
トランザクションが通ると完了です。
預けたWBTC.eはダッシュボードで確認ができます。
預けたWBTC.eに対してWAVAXが付与されるので、適切なタイミングでClaimボタンを押して回収してください。
AvalancheのAAVEでUSDC.eを借りる
次にAAVEでUSDCを借りる手順です。
まずAAVEの借入で「USD Coin (USDC.e)」をクリックします。
このときの金利は2.99%で、WAVAXの付与はAPR0.35%でした。
借りたいUSDC.eの数量を入力して「Continue」をクリック。
なお、上でも書きましたが健康指数は2以上にしましょう。
担保資産(ここではWBTC.e)の価値が下がると、健康指数も下がり、1になると資産が清算されてしまいます。
健康指数2だと、だいたい担保資産が半分になるまで耐えられる感じです。
続いて金利情報を確認して「Continue」をクリック。
MetaMaskが確認を求めてくるので「確認」をクリック。
完了するとUSDC.eがウォレットに入ります。
なお、仮想通貨は変動が激しいので、急落時はくれぐれも担保資産の清算に注意してくださいね。
健康指数が1を切ると清算されてしまいます。
担保資産が精算されるラインを詳しく知りたい場合は、こちらのgmi.toolsを使ってみてください。
ウォレットアドレスを入れるだけで、精算ラインである健康指数1になるときのBTCやETHの価格を知ることができます。
RangoでUSDCをUSTにスワップする
続いて、借りたUSDC.eを使ってファーミングする方法を解説します。
ここでは、TraderJoeのUST-USDC.eペアでファーミングする流れを紹介します。
やり方は流動性を提供して、LPトークンをStakeするという一般的な流れになります。
この記事を書いている時点で、Pool自体とJOEのAPR合計で約22%出ています。
USTを使うのでちょとリスクテイクしている感じですね。
ステーブルコインのペアだとインパーマネントロスはほとんど発生せずに運用できるところがメリットです。
まず、RangoでUSDC.eを使って、流動性に使うUSTを入手します。
You payに「USDC.E」を選択して数量を入力し、You receiveに「UST」を選択し、「Swap」をクリック。
ファーミングでは、USDC.EとUSTは1:1にする必要があるで、AAVEで借りたUSDC.Eの半分をUSTにスワップします。
「Confirm swap!」をクリック。
MetaMaskが確認を求めてくるので「確認」をクリック
これでファーミングに使う資金の準備ができました。
TraderJoeのUST-USDC.eでファーミングする
続いて、TraderJoeのUST-USDC.eでファーミングをする手順です。
まず、TraderJoeのサイトに行ったら、上部メニューの「Pool」を選択。
リストから「UST-USDC.e」を探してクリックしてください。
次に流動性を提供するUSTとUSDC.eの数量を入れて「Approve UST」、「Approve USDC.e」、「Supply」の順位クリックします。
各ステップでMetaMaskが確認を求めてくるので承認して進んでください。
最後に「Confirm Supply」をクリック。
MetaMaskが確認を求めてくるので「確認」をクリック。
これで流動性の提供が完了し、LPトークンがもらえます。
次にTraderJoeの上部メニューの「Farm」をクリック。
検索窓でustとして、「USDC.e-UST」を検索します。
USDC.e-USTをクリックしてStakeするLPトークンの数量(すべて)を入れて、「Approve」をクリックします。
続いて「Stake」をクリック。
MetaMaskが確認を求めてくるので「確認」をクリック。
これでUST-USDC.eのファーミングが開始されます。
報酬のJOEは「Harvest」ボタンを押して回収してください。
最後に
国内取引所からビットコイン(BTC)をAvalancheへ送金して、AAVEに預けてステーブルコインのUSDCを借りる方法をまとめました。
加えて、 TraderJoeでステーブルコインを使ってファーミングする方法も説明しました。
これからAvalancheで資産を運用したいと思っている人のために参考になればと思います。
なお、Avalncheへ資金を送金する場合はGMOコインが便利です。
GMOコインだと、仮想通貨の外部への送金がタダになりますよ。
また、Avalancheで取引するにはガス代としてAVAXが必要です。
AVAXは国内取引所で取り扱っていないので、Binanceなどの海外取引所で入手してウォレットに送金してください。
BinanceだとAVAXをウォレットに直接送金できるところが便利です。
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