はじめに
保有している仮想通貨(暗号資産)を売ることなく、有効利用したいと思ったことはないですか?
仮想通貨でも銀行の預金みたいに金利を得る方法があり、今回紹介する仕組みは「レンディング」と「ステーキング」というものです。
日本円の預金金利はほとんど0ですが、仮想通貨の貸出(預け入れ)をすると数%から数十%が得られます。
購入した仮想通貨を売らずに、高いリターンが得られることから人気が出てきている仮想通貨の運用方法です。
このブログ記事では、仮想通貨の貸出の基本とBINANCEの貸出サービスについて紹介した後に、実践として私がBINANCEでステーブルコインBUSDをレンディングした方法を紹介します。
仮想通貨で金利を得る仕組み
仮想通貨で金利を得る仕組みには「レンディング」と「ステーキング」があります。
初めてだと聞き慣れないかもしれませんが、ユーザーとして仮想通貨を貸し出すことは同じで、取引所を通じて貸し出す先が異なることを理解しておきましょう。
仮想通貨のレンディング(Lending)
仮想通貨のレンディングとは、ユーザーが取引所に仮想通貨を貸し出して、取引所は預かった仮想通貨を他の投資家に貸し付けて利益を得る仕組みです。
ユーザーは期間に応じて金利を受け取ることになります。
仮想通貨のステーキング(Staking)
仮想通貨のステーキングとは、対象の仮想通貨を貸し出して、その仮想通貨のブロックチェーンのオペレーションに参加することで報酬を得られる仕組みです。
ちょっと難しい表現ですが、要は持っている仮想通貨をそのブロックチェーンの管理に貢献することで報酬を得る仕組み。
ユーザーは難しい操作をすることなくステーキングのサービスを提供している取引所で対象の仮想通貨を貸し出すだけで金利がえられることになります。
BINANCEで仮想通貨を貸し出す
仮想通貨の貸出しができる取引所の中で、BINANCE(バイナンス)の貸出しサービスの基本を紹介します。
海外取引所のBINANCEの貸出しサービスは「バイナンスアーニング(Binance Earning)」としてサービスが提供されています。
種類は大きく分けて3つがあります(2021年1月現在)。
フレキシブル期間
- フレキシブルセービング
- ローンチプール
- BNBヴォールト
定期
- 定期セービング
- ステーキング
- アクティビティ
ハイリスク商品
- DeFiステーキング
- デュアル投資
- リキッドスワップ
貸出の基本的なサービスであるフレキシブルセービング、定期セービング、ステーキングについて解説します。
BINANCEのフレキシブルセービング
BINANCEのレンディングサービスです。
預けている仮想通貨はいつでも引き出せます。
取り扱いされている通貨が豊富ですが、利率は低めに設定されています。
利息は利日々計算されて分配される。
59種類の通貨が登録されています(2021年1月現在)。
BINANCEの定期セービング
BINANCEのレンディングサービスです。
預けたら一定期間は引き出せません。
フレキシブルセービングより金利は高め。
期間が長期にすると金利が高くなる。
募集上限があり、比較的早期に埋まる。
毎日配当は発生しない。
早期解約も可能。
BINANCEのステーキング
BINANCEのステーキングサービスです。
金利は高め。
29種類の通貨が登録されています(2021年1月現在)。
BINANCEで仮想通貨(BUSD)を定期セービングする方法
ここからは実際に私がBINANCEでステーブルコインのバイナンスUSD(BUSD)を定期セービングした流れを紹介します。
BINANCEで貸し出すBUSDを準備する
まず、貸し出す仮想通貨(今回はBUSD)をBINANCE口座に準備します。
BINANCEは日本円の入金には対応していないので以下のいずれかの方法で準備する事になります。
- 保有しているビットコインなど他の仮想通貨をBINANCEに入金して、BUSDに交換する
- クレジットカードで仮想通貨を購入する
今回、私はbitFlyer から手持ちのビットコインをBINANCEへ送金して、そのビットコインをBUSDに交換する事で貸し出す仮想通貨を準備しました。
なお、国内取引所からBINANCEへの送金や、BINANCEでクレジットカードを利用した仮想通貨の購入は以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
準備したビットコインをBUSDへ交換するには、まず「トレード」の「コンバート」を選択します。」
次に、振替元に「BTC」選択肢して数量を記入し、振替先にBUSDを選択します。
成功すると以下の画面が表示されます。
BINANCEでBUSDを定期セービングする(画像で紹介)
準備したBUSDを定期セービンするには、まず「ファイナンス」の「バイナンスアーニング」を選択します。
次に、「定期セービング」を選択し、「BUSD」で期間を選んで、「振替」をクリック。
確認画面で、「アクティビテ期間(日)」、「ロット数」を設定します。
期間終了後にフレキシブルセービングに自動で移行したい場合は、「フレキシブル預金自動更新」にチェックを入れます。
最後に、「私はバイナンスセービングサービス合意書を読んで合意しました。」にチェックを入れて「振替が確認されました」をクリックすれば完了です。
内容を確認するには、ウォレットのメニューから「収益」の「固定」を選択すると表示されます。
最後に
仮想通貨の貸出金利は数%から数十%のものもがありますが、投資の世界ではハイリスクハイリターンが基本です。
金利が高いということは、リスクも高いということです。
私が実施したBUSDの定期セービングは7%で、ミドルリターン、ミドルリスクの部類に入ります。
仮想通貨を貸出するリスクは、貸出た仮想通貨が手元に戻ってくるまで、動かすことはできないこと。
値上がりしたからといって売りさばいて利益を確定させることも、反対に暴落時に損切りすることも、基本的にはできません。
また、貸出た先の取引所が破綻したら預けた仮想通貨は戻ってこない可能性があります。
銀行は預金が保証されていますが(1,000万円まで)、仮想通貨にそのような仕組みはありません。
リスクを十分に理解した上でサービスを利用してくださいね。
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