はじめに
NFTの取引をはじめる時に匿名のアドレスが欲しいと思ったことはありませんか?
SNSなどで個人が希少なNFTを所有していることを発信してしまうと、NFTを保有しているアドレスが、SNSアカウントと結びついてしまう恐れがあります。
もし個人が特定されているSNSで希少なNFTの所有を発信した場合、NFTを所有しているアドレスと個人情報が結びついてしまう恐れがあるので注意が必要です。
というのも、ブロックチェーンではアドレスの全取引が公開されているので、特定のアドレスの取引履歴を調べることが可能です。
なので、希少なNFTの保有を宣言した場合、そのアドレスは公開されるので、仮に個人情報とアドレスが結びつくと、今までのDeFi取引履歴が筒抜けになってしまうんです。
自分のアドレスを他人が検索しいて取引を見られるのって気になりません?
もし希少なNFTを所有するアドレスと、取引履歴を結びつけたくないなら、新しいアドレスを作って秘匿化する必要があります。
ただ、単に新しいアドレスを作っただけではこれまでの取引を匿名化することはできません。
というのも、取引履歴があるアドレスからNFT購入するための資金を送金すると、新しいアドレスと資金を送金したアドレスの取引が公開されるので、結局は今までの取引履歴が筒抜けになってしまうからです。
そこでSecret Networkを使って新しいアドレスに資金を送金すれば送金元の取引情報は公開されていないので、取引情報を隠すことができます。
NFT用に用意したアドレスからこれまでの取引が筒抜けになることを避けられるんです。
※すでに取引をしているアドレスからNFTを購入する資金を送金することを前提にしています。
Secret Networkは2020年2月にローンチされたブロックチェーンで、ユーザー情報をデフォルトで公開しないパブリックチェーンです。
プライバシーハブの地位を目指しているユニークなブロックチェーン。
Secret Network上のトークンはシークレットトークンとしてデフォルトで残高とトランザクションが暗号化されています。
取引は公に見ることができますが、それらの取引を行ったアドレスの背景は匿名化される感じです。
ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンに保存されているすべてのデータは公開されています。
取引がすべて公開されているいう点でプライバシーはない状態なんです。
Secret Networkは取引のプライバシーを保護するために開発されたブロックチェーンになります。
これから複数のブロックチェーンがどんどん接続されていく環境で、NFTや投げ銭を取扱う際の匿名化に役立ちそうです。
他のチェーンからSecret Networkへの資金の送金はSecret Bridgeで行うことができます。
ブログを書いている時点で、Secret Networkとのブリッジはイーサリアム、BSC、Moneroが用意されています。
2021年10月に予定されているSecret NetworkのアップデートSupernovaではIBCが実装され、他のCOSMOS SDKベースのブロックチェーンと接続される予定みたいです。
この記事では、Secret Networkを使って匿名化したいアカウントに資金を送金する方法をまとめました。
Secret Networkとブリッジ送金を組み合わせると、PolygonやSolanaなどのチェーンへ資金を送金できるので、NFTや投げ銭用のアドレスを準備する参考になればと思います。
Secret NetworkのアドレスをKeplrで準備する
Secret NetworkのウォレットはKeplrを使用します。
Keplrのインストール方法は過去のブログ記事で説明しているので参考してくださいね。
次にKeplrをSecret Networkに接続します。
やり方は簡単です。
こちらのSecret NetworkのサイトからKelprをクリックすると自動で接続の設定を実行してくれます。
一発で接続完了してSecret Networkのアドレスが表示されました。
Keplrでのネットワークの切り替えは上部中央で行います。
SCRTを入手してウォレットアドレスに送金する
Secret Networkを利用するためにはネイティブトークンが必要になります。
Secret NetworkのネイティブトークンはSCRTで、CEXならMEXCやBinanceなどで入手することが可能。
USDTをSCRTに交換するならMEXC、BTCまたはETHをSCRTに交換するならBinanceで手続き可能です。
ただ、MEXCはこのブログ記事を書いている時点でSCRTの出勤を停止していますね。
DEXなら、Sushiswap、Uniswap、PancakeSwap、SecretSwapが対応しています。
BSCに資金がある場合はPancakeSwapが便利ですが、Price impactがめちゃ高いので諦めました。
イーサリアムのSushiswap、Uniswapは流動性はありますがガス代高くて使えません。。。
結局、私はBainceでUSDT→BTC→SCRTの流れで入手しました。
入手したSCRTは出金画面で送金します。
ネットワークにSCRTを選択して、アドレスはkeplrからコピペ。
MEMOの入力は不要です(空欄だと警告されますが大丈夫です)。
送金したらKeplrで着金を確認してください。
着金は早いです。
ちなみにSCRT自体は、プライバシートークンではなく、SCRTのトランザクション情報は、BTCやETHと同様に公開されます。
MetaMaskで匿名用ウォレットアドレスを準備する
次に匿名化したいアドレスをMetaMaskで作成しておきます。
MetaMaskでのアドレス追加は簡単。
まず、MetaMaskの右上のこのアイコンをクリック。
アカウントの作成を選択してアカウント名を設定し、「作成」をクリックで完了です。
ここまででSecret Networkを使って匿名アカウントを作る準備ができました。
Secret BridgeでBSCからSecret Networkに送金する
ここまでの説明で準備ができたら匿名用アカウントに資金を送金します。
まず、BSCから資金をSecret BridgeでSecret Networkのアドレスに送金します。
やり方は、Secret Bridgeを開いてMetamaskとKeplrそれぞれのアイコンをクリックして接続します。
ブログを書いている時点で、対応しているトークンは以下の通りです。
BNB, SEFI, BUSD, ETH, XRP, USDT, ADA, DOGE, DOT, USDC, BCH, LTC, LINK, TRX, CAKE, BAKE,XVS, LINA, FINE, BUNNY, SIENNA
左側の送金元でBinance Smart Chainを選択。
送金するトークン、数量、アドレスをそれぞれ「Token」、「Amount」、「Destination Secret Address」に入力します。
送金先のSecret Networkアドレスは「Use may address」をクリックすると自動でKeplrからアドレスがコピーされます。
今回はBSCのUSDCをSecret Networkに送金してみました。
入力が終わったら、「Approve」→「Bridge to Secret Network」と順に進んでください。
この画面が出たらWarningの文章中にある「create a viewing key」をクリックしてUSDCトークンのviewingキーを入手します。
viewingキーはKeplrでUSDCのバランスを確認するために必要です。
Keplrが立ち上がったら「Submit」をクリック。
Keplrが承認を求めてくるので「Approve」をクリック。
少しガス代がかかりますが高くないので気にせず進んでください。
続いて「Confirm」をクリック。
次いはMetaMaskが確認を求めてくるので「確認」をクリック。
これでUSDCのブリッジ送金が始まります。
「Follow Transaction Status」をクリックすると進行状況が確認できます。
この画面が出たら完了です。
送金時間は早いですね。
ブリッジが完了したらKeplrで着金を確認してください。
送金したUSDCはSecret NetworkではシークレットトークンSUSDC(secretUSDC)として着金します。
Secret BridgeでSecret NetworkからBSCに送金する
次に、Secret NetworkからSecret Bridgeを利用して匿名用アドレスに資金を送金する方法です。
まず、Secret Bridgeでこのアイコンを押してSecret Networkが左に来るようにしてください。
次に送金先のチェーンと送金するトークンを選択します。
今回はBSCにUSDCを送金します。
先ほどと同様に送金するトークン、数量、アドレスをそれぞれ「Token」、「Amount」、「Destination BNB Address」に入力します。
送金先のSBSCアドレスは「Use may address」をクリックすると自動でMetaMaskからアドレスがコピーされますので、事前に匿名化したいアドレスのアカウントに切り替えておいてください。
ここでは先ほど着金したsecretUSDCをBSCに送金しました。
入力が終わったら、「Bridge to Binance Smart Chain」をクリック。
ここからはSecret Networkに送金した時と同様に進めばBSCにUSDCが着金します。
これで匿名アドレスの資金が準備完了です。
最後に
取引履歴と個人情報が結びつくと、いろいろ厄介なので、すでに取引をたくさん行なっているアドレスから稀少なNFTなどを取り扱うアドレスへ資金を送金する際はSecret Networkを介する方法がオススメです。
Secret Networkと他のブリッジ送金を組み合わせると、いろいろなチェーンへ資金を送金できますよ。
Secret NetworkからBSCへ送金した後のブリッジ例はこんな感じです。
- Secret→(Secret Bridge)→BSC→(Anyswap)→Polygon
- Secret→(Secret Bridge)→BSC→(Anyswap)→Fantom
- Secret→(Secret Bridge)→BSC→(Horizon)→Harmony
- Secret→(Secret Bridge)→BSC→(allbridge)→Solana
- Secret→(Secret Bridge)→BSC→(TerraBridge)→Terra
イーサリアム、Polygon、Fantom、HarmonyなどはBSCと同じアドレスを使用できます。
Solana、Terraはそれぞれアドレスを作成してくださいね。
Secret Networkを使うにはSCRTが必要です。
SCRTを入手するなら Binanceが便利。
まだ口座を持っていないなら、こちらからどうぞ。
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