なぜ釣り人はブログやSNSで釣り場所を公開するのか?

Pocket
LINEで送る

はじめに

普段から釣りに関して疑問に思っていることがあります。

それは「個人のブログやSNSでなぜ釣り場所を公開するのか?」です。

私は一部の場所を除いて、基本的に自分の釣り場所は公開していません。

ネットを介して、釣り場所教えて下さいっていう問い合わせに対してもお断りしています。

というのも、一般アングラー(釣り人)として、釣り場所を公開するメリットがないんですよ。

一方で、個人のブログやSNSを見ていると、釣り場所が明記されていたり、場所が特定される情報が写ってる写真をよく目にします。

チヌを持ってポーズを決めている写真や、釣り座写真の背景から場所が判明するというのが多いです。

「アングラーはなぜ釣り場所を公開するのか?」という疑問から、

なぜ、「釣り場所を公開するメリットがない」と考えているかをまとめてみました。

釣り場所を発信する理由

そもそも一般アングラーがブログやブログで釣り場所を発信する理由はなんでしょうか?

ブログやSNSで発信する理由は様々ですが、おおよそ以下の3つに集約されると思います。

  • 釣行の記録
  • 自己満足
  • ブログ・SNS集客

釣りの上達には記録が必要ですから、その釣行の記録として、釣り場所を記録することは重要だと思います。

SNSが一般的になったので、インターネットに公開することで自己満足を得るというのも立派な理由です。

そして、釣りをする時、まず考えるのが「どこで釣りしよう?」ですから、釣れた場所をブログやSNSで情報発信するとアクセス数は伸びるので、集客手段としては超一級の情報(ネタ)です。

一方、釣り関連業者(雑誌、テレビ、エサ屋さん)が釣り場所の発信する理由は何でしょう?

  • 宣伝・広告

釣り関連業者が釣り場所を公開するのは100%営業目的の宣伝・広告です。

だって、雑誌、テレビ、エサ屋さんは究極的には利益を求める企業ですから、慈善事業で釣り情報を公開することはありません。

この場所で魚が釣れている情報を宣伝・広告して、釣り人に釣りをしてもらって利益を出す。これが目的です。

「この場所で魚が釣れている」という釣り人が一番知りたい情報を宣伝・広告として利用しているに過ぎません。

例えば、チヌを釣りたい釣り人が武庫川一文字でチヌが釣れてるっていう情報をYouTubeで見た場合はこんな感じ。

  1. 武庫川一文字でチヌが爆釣してるやん!
  2. 週末は武庫川一文字へチヌ釣りに行こう!
  3. 武庫川一文字へ渡るには、武庫川一文字渡船で船に乗って渡るんやね。
  4. 当日は武庫川近くの〇〇〇の武庫川店で釣りエサを揃えよう。

こんな感じで渡船屋さん、エサ屋さんに釣り人が訪れることで、結果的に利益を得ることになります。

また、ユーチューバーが作成する動画は釣り場所が映るのが前提ですよね。

集客を目的としている場合、釣り場所は超一級の情報(ネタ)なので、コンテンツには欠かせません。

ユーチューブの場合、一定の基準をクリアーすると収益化が可能になります。

ここで重要なのは、一般アングラーが釣り場所の情報発信する目的と、釣り関連業者(雑誌、テレビ、エサ屋さん)が情報発信する目的が異なる点です。

一般アングラーは「釣果記録、自己満足、ブログ・SNS集客」を目的に、一方、釣り関連業者は「宣伝・広告」を目的として公開しています。

私が釣り場所を発信しない理由

では、なぜ私が釣りブログやSNSで紀州釣りの情報発信をしているのに、釣り場所を発信しないのか?

それは、得られるメリットよりも、デメリットの方が大きいと考えているからです。

問題は、釣り場所を公開したその先にあります。

まず、釣り場所の公開のデメリットとして、以下の点が上げられます。

  • 大なり小なり、その釣り場に釣り人がより集まることになる
  • 釣り人が多くなると、釣り場に入る競争が発生する
  • 釣り人が多くなると、釣り場が荒れる

まったく知らない釣り場所よりも、何らかの情報がある釣り場所に行きたいですよね。

何も情報がない場所で釣るよりも、釣れている情報がある場所で釣りたいのが釣り人です。

ネットに公開されると多くの釣り人が検索して見ることになるので、必然的に釣り場に入る釣り人が多くなり、釣り座の競争が発生します。

人が集まる場所には、そこには多様な人が来ることになります。

釣り初心者、ファミリー、グループ、釣りクラブ員、ベテラン釣り師など。

結果的に、好きな釣り場所で釣りができなくなる可能性を自分で作ってしまうことになります。

実際、紀州釣りを始めてから数カ所の釣り場所でチヌ釣りを以前ほど楽しめなくなってしまいました。

ネットで場所が発信された結果、釣り人が多くなり、釣り座に入りにくくなったり、チヌの魚影が明らかに減ってしまった場所を知っています。

一方、釣り関連業者(雑誌、テレビ、エサ屋さん)は「自分たちがそこで釣りをすること」が目的ではなく、「たくさんの人がそこで釣りをしてもらうことで利益を得ること」なので、一般アングラーと立場が基本的に異なります。

先に書いたように一般アングラーがブログやSNSせ釣り場所を公開する理由は3つです。

  • 釣行の記録
  • 自己満足
  • ブログ・SNS集客

私の場合、釣行記録はブログやSNS以外でもつけていますし、釣果が良ければ、それだけで自己満足は十分満たされていてるので、釣り場所を公開する理由にはなりません。

残りのブログ・SNS集客のために釣り場所を公開ることは、先に記載したデメリットと釣り合わないと考えています。

私が行く釣り場所は、淡路島が中心です。

淡路島には少なくとも武庫川一文字や芦屋浜のような広い釣り場所ではなく、限られた人数の釣り人が入ることができる場所が大半です。

そんな釣り場所が釣果情報と一緒に広く公開されると、デメリットの方が多く、一般アングラーとしてのメリットはないと考えています。

また、公開することは自己責任ですが、公開する方法によって、そのデメリットを受けるのは、自分自身だけでなく、他の釣り人にも及ぶ可能性があることを知っておく必要があると思います。

まとめ

結論として、私が釣り場所を公開しないのは、一般アングラーとしてメリットがないからです。

釣行の記録や自己満足のために釣り場所を発信することを否定するものではく、ブログ・SNS集客の手段として発信する場合に、一般アングラーとしてデメリットの方が大きいと考えています。

逆に言うと、デメリットを受けないような場所の公開は行うと思います。

アングラーにとって、釣り場所は最重要な財産。

財産を公開するからには、そのメリットとデメリットをよく考えて判断することが重要です。

最近読んだ、「捨て本」(堀江貴文)でこんなことが書かれていました。

趣味に夢中になる、その結果として同じボルテージで一緒に楽しんでくれる友だちが、自然に現れてくれるのが理想

実際の釣り場で、同じボルテージで紀州釣りを楽しむ釣り人に出会えればと思います。

 

紀州釣りの場所を探す方法はこちらの記事で紹介しています。

Pocket
LINEで送る

フォローする