【Polygon】IRONの「PUSD-IS3USD」の流動性提供で、PolyQuityのPYQをファーミングする方法

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はじめに

IRONで「PUSD-IS3USD」の流動性提供を行って、PolyQuityでLPトークンをStakeする方法をまとめました。

具体的には、PUSD、USDC、USDT、DAIの流動性提供して、PYQを稼ぐファーミングです。

提供する通貨はPUSD、USDC、USDT、DAIのいずれか1つだけでも、流動性提供可能です。

この記事を書いている時点では、そこそこの利回りが出ている状況です。

PolyQuityのPUSDとPYQの内容、および「PUSD-IS3USD」でのファーミングの仕方をまとめましたので、ステーブルコインのファーミングに関心のある方に参考になればと思います。

PUSDのドルペッグの仕組は難しいですが、自分なりにまとめてみました。

PolyQuity

PolyQuityはLiquityのフォーク

PolyQuityは、2021年6月27日にローンチされたイーサリアムネットワークにあるLiquityのフォークです。

PolyQuityはPUSDとPYQというトークンを発行しています。

ホーム画面はこんな感じです。

PUSD

PUSDは、MATICを預けることによって鋳造される米ドルペッグのステーブルコインです。

110%以上の担保ステーブルコインで、担保に使われいているのはMATICになります。

具体的には、サイトの「Trove」でMATICを貸してPUSDを借りる(鋳造する)ことができます。

担保率は最低110%で、それ以上は自分で自由に決めることができます。

MATIC価格が下がると担保率も下がって、110%を下回ると清算され、MATICが没収されてしまいます。

没収されるドル価値は、担保の9.09% (= 100% * 10 / 110)になります。

なお、PUSDをMATICに償還する際の手数料は0.5%となっています。

Swapで得たPUSDは清算リスクはありません。

PUSDのペッグについては、今ところこんな感じで推移しています。

Contract Address:0x9aF3b7DC29D3C4B1A5731408B6A9656fA7aC3b72

PUSD価格の安定性

PUSDは米ドルペッグのステーブルコインです。

110%以上の担保ステーブルコインで、担保に使われているのがMATICとなります。

そのメカニズムは、ハードペッグメカニズムと呼ばれています。

PUSDはいつも「Trove」で1PUDF = 1ドル相当のMATICに償還でき、PUSDの償還には手数料がかかります。

例えば、PUSDが1ドル未満だと、SwapでPUSDを買って、償還すると1ドル相当のMATICを得る行動が取られ、償還が増えると、借り入れの魅力が低下し、1ドルに戻るといった感じ。

また、PUSDが1ドルより高いと、MATICでPUSDを発行して、SwapでPUSDを売り、PUSDが1ドルに戻るといった感じです。

リカバリーモード

システムの総担保比率(TCR)が150%を下回ると、リカバリモードが開始されます。

総担保比率(TCR)とは、システムにあるすべての担保合計(MATICの米ドル価値)を、すべての債務(PUSD)で割ったものです。

TRCはホーム画面で確認ができます。

リカバリーモードでは、自分の資産が150%以下の場合は清算リスクがあるので、TRCの動きには注意が必要です。

110%で借りることはできますが、清算リスクを回避するためには150%以上で借りた方が無難になりますね。

リカバリーモードの時の借り入れ手数料はゼロになります。

PYQ

PolyQuityによって発行されるセカンダリトークンです。

合計10億(1,000,000,000)のPQYトークンは発行され、先行販売なしです。

総供給量の30%がバーンされることにいなっています。

PYQの現在のTransfer feeは25%とされていて、バーンされる量によってフェーズが変化します。

  • フェーズ1:25%(終了条件バーン:300万)
  • フェーズ2:5%(終了条件バーン3億)
  • フェーズ3:1%

Contract Address:0x5a3064CbDCCF428ae907796cF6aD5a664CD7F3d8

Stability Pool

PolyQityのSabiliity Poolでは、PUSDを単品でステーキングしてPYQを獲得することができます。

PYQ Pool

PYQ Poolでは、PYQを単品でステーキングすることで、PUSD、MATIC、PYQを獲得することができます。

ファーミング

現時点では、以下の通貨ペアの流動性供給することで、PYQを稼ぐことができます。

  • PUSD-USDC(Sushi)
  • PYQ-USDC(PolyQuity)
  • LQTY(Pos)
  • MATIC-PUSD(QuickSwap)
  • PUSD-IS3USD(IRON)

PUSDとPUSD-IS3USDは、ステーブル同士のペアなのでILが無い想定ですね。

ドルペッグが外れてしまうと、ILのリスクがはありますが、ステーブル同士のファーミングで50%近く出ていることに注目しいています。

PUSD-IS3USDの「IS3USD」はもともとIRONのUSDC、USDT、DAIのステーブルプールです。

これにPUSDが加わった感じですね。

IS3USDはIRONのICEを報酬として受け取りますが、PUSD-IS3USDはIRONで流動性提供を行って、PolyQuityでLPトークンをStakeすることで、PYQを報酬として受け取ります。

ちなみに、PUSD-IS3USDだと、PUSDを持っていなくても、USDC、USDT、DAIのいずれかを供給することで、流動性供給が可能です。

一方、流動性を解除する場合は、PUSD、USDC、USDT、DAIのセットで受け取るか、PUSDのみで受け取るかを選択できるようです。

PUSDは始まったばかりのステーブルコインなので、ファーミングの利回り自体は高くなっていますね(=リスクが高い)。

PYQのTransfer feeが25%と記載されているので、ファーミングによって得たPYQを利確する場合はこのfeeを合わせると、思ったほど利回りはでないかもしれません。

PYQは以前のIRONのTITANのような値上がりはしていない状況です。

ただ、PUSDがペッグされている前提であれば、利回りはそこそこ出ているので、ステーブルコインで稼ぐ場所という意味では検討の余地ありかなと思っています。

以下に、IRONでPUSD-IS3USDの流動性提供を行って、PolyQuityでLPトークンをStakeする方法を紹介しますので、ステーブルコインのファーミングに関心のある方に参考になればと思います。

「PUSD-IS3USD」でファーミングする方法

IRONで「PUSD-IS3USD」の流動性を提供する

IRONのメニューで「Swap」の「Pools」を選択します。

リストの「PUSD+IS3USD」の「Deposit」をクリック。

初めての場合は、Depositする通貨の「Approve」をクリックしてMetaMaskで承認しておきます。

Depositする通貨の数量を入力して「Deposit」をクリック(1つの通貨だけでも可能です)。

次の画面で内容を確認して「Deposit」をクリック。

MetaMaskが確認を求めてくるので「確認」をクリック。

これで「PUSD-IS3USD」へ流動性供給して、LPトークンを入手できました。

PolyQuityでLPトークンをStakeする

次にIRONの「Farms」で「PUSD/IS3USD」を選択します。

一番右にある矢印をクリックして、PolyQuityのサイトへジャンプします。

PolyQuityのサイトに行ったら、「Farms」で「PUSD-IS3USD」をクリックします。

まず「Approve PUSD-IS3USD LP」をクリック。

MetaMaskが確認を求めてくるので「確認」をクリック。

次にStakeの「Max」をクリックして全ての LPトークンを入力し、「Confirm」をクリック。

MetaMaskが確認を求めてくるので「確認」をクリック。

これでファーミングが開始されPYQが徐々に増えていきます。

ちなみに、回収するときはここまでの手順の逆を行います。

まずUnstakeでLPトークン回収します。

次にIRONの「Pools」でWithdrawしいます。

WithdrawするときはPoolの通貨セットで戻ってくることにりますが、「Only one asset」を有効にすると受け取る通貨の選択も可能です。

最後に

PolyQuityのPUSDとPYQの内容と、IRONで「PUSD-IS3USD」の流動性提供を行って、PolyQuityでLPトークンをStakeする方法を解説しました。

今回は、PUSDを借りず、手持ちのUSDCで「PUSD-IS3USD」の流動性提供を行いました。

PUSDがドルペッグされている状態だと大きな損は出ないはずですが、IRONのようにペッグが外れるリスクは常に覚悟が必要ですね。

ステーブルコインのファーミングに関心のある方に参考になればと思います。

追記

ツイッターでめだかさん(@araz32008658)から記事への貴重なコメントがあったのでリスク管理の情報として掲載させていただきますね。

参考になればと思います。

投資は自己判断で。

Not financial advice (NFA)

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