はじめに
CoreウォレットでAvalancheのビットコインとビットコイン(ネイティブ)をブリッジする方法をまとめました。
これからCoreウォレットでビットコインをブリッジしたい人の参考になればと思います。
Coreウォレットは、Ava LabsがリリースしたChromeの拡張機能を使ったウォレット。
Avalancheのアプリケーション、ブリッジ、NFTを1つにまとめたウォレットです。
AvalancheのBTC.bをネイティブビットコインにブリッジできる機能を備えているのが特徴。
さっそくこのブリッジ機能を使ってみたので、その流れを紹介します。
Coreのビットコインをブリッジする機能のメリットはこんな感じです。
- Core内でネイティブビットコインへブリッジできる
- 1つのウォレットでAvalancheとビットコインを管理できる
注意点としては以下の3つになります。
- ネイティブビットコインへブリッジできるのはAvalancheのBTC.bだけ
- Avalancheからネイティブビットコインへのブリッジは手数料が高め
- Coreウォレットから他のビットコインアドレスへの送金はbc1からはじまるアドレスへのみ対応
AvalancheのBTC.bからネイティブビットコインへのブリッジは手数料が高めですが、逆にネイティブビットコインをBTC.bへブリッジする際の手数料は比較的安いです。
あと、Coreのビットコインを他のウォレットアドレスへ送金する際は、bc1からはじまるウォレットのみになる一方、ビットコインをCoreへ送金する場合はほとんどの取引所が対応しています。
ブリッジしたビットコインをCoreから取引所へ送金したり、取引所からCoreへ送金する流れも紹介しました。
Coreでビットコインのブリッジ機能を使ったり、ビットコインの送受信したい人の参考になればと思います。
Coreウォレットをまだインストールしていない場合は、こちらを参考にしてくださいね。
Coreウォレットのビットコインアドレスについて
まず、Coreウォレットで対応しているビットコインのアドレスについて解説します。
CoreウォレットのネイティブBTC(ビットコイン)のウォレットアドレスはbc1ではじまります。
bc1ではじまるウォレットは、Native Segwitアドレスといって、3つあるビットコインアドレスの種類のうちの1つ。
ビットコインのウォレットアドレスには3種類あり、概要は以下の通りです。
- Legacyアドレス : SegWitのコミュニティ導入以降、元のBitcoinのアドレスを “レガシー“ と呼んでいる。アドレスは “1“ で始まります。
- SegWitまたはネストされたSegWitアドレス:非SegWitとSegWitの両方のトランザクションをサポートする多目的アドレスです。アドレスは “3 “から始まります。
- Native Segwit:ネイティブSegwitアドレスは “bc1″で始まります。これらのアドレスは、読みやすくするために小文字のみを含むようになっています。
参考元:Binance
SegWitについてはこちらのサイトが詳しいです。
手数料の安さと送金の速さの関係はこんな感じです。
- 安さ:Native SegWit > SegWit > Legacy
- 速さ:Native SegWit > SegWit > Legacy
あと、1や3ではじまるビットコインアドレスからは、bc1からはじまるアドレスへは送金ができるようになっています。
今回、Coreウォレットからビットコインを送金する際にネックとなったのが、bc1からはじまるアドレスからは、1や3からはじまるウォレットアドレスには送金できない点です。
Coreウォレットのビットコインアドレスから送金する場合は、bc1で始まるウォレットへの送金にしか対応していなんです。
Coreのビットコインを別のアドレスに送金しようとすると、こんな感じで送金画面に「Address is invalid」と表示されてしまいます。
bc1ではじまるアドレスだと問題なく送金手続きが出来ました。
Coreのビットコインはbc1のアドレスにしか今のところ送金が出来ないことになります。
私が持っている国内取引所や海外取引所でビットコインアドレスを確認したところ、ほとんどが1か3からはじまるアドレス。
bc1のウォレットアドレスをサポートしている取引所は、BinaceとKucoinでした。
BinanceとKucoinはビットコインの入金アドレスを表示する際に、ネットワークでSegwitを選択するとbc1ではじまるアドレスが表示されます。
もし、国内取引所に送金したい場合は、BinanceかKucoin経由で送金になりますね。
この記事では、CoreアドレスからBinanceへ送金する流れを紹介しました。
CoreウッレットにAVAXとWBTC.eを準備する
ここからは、実際にCoreでAvalancheのビットコインをネイティブビットコインにブリッジする流れを溶解します。
まず、CoreウォレットをAvalancheで使うために、CoreのAvalancheアドレスにガス代となるAVAXを送金します。
Avalancheアドレスの確認は、CoreでAvalanche (C-Chain)がActiveになっている状態でアカウント名の下のアドレスをコピーします。
次に、Avalancheを利用しているウォレットからAVAXをCoreに送金します。
私の場合、メタマスク(MetaMask)から送金しました。
やり方は、メタマスクのネットワークを「Avalanche Mainnet」にしてから「送金」をクリック。
送金先のアドレスに先ほどコピーしたCoreのアドレスを貼り付けます。
続いて、アセットに「AVAX」を選択して、金額を入力し、「次へ」をクリック。
メタマスクが確認を求めてくるので「確認」をクリック。
しばらくするとCoreのアドレスにAVAXが着金します。
次に、メタマスクからAvalancheにあるビットコイン(WBTC.e)をCoreに送金します。
やり方は先ほどのAVAXと同様です。
メタマスクの送金画面でCoreのアドレス宛にWBTC.eの数量を設定して送付します。
しばらくすると、CoreにWBTC.eが着金します。
これでCoreの準備が完了です。
CoreウォレットでWBTC.eをBTC.bにスワップする
次に、WBTC.eをBTC.bにスワップします。
というのも、CoreでネイティブビットコインにブリッジできるのはBTC.bだけなんです。
WBTC.eのBTC.bへのスワップは、Core内で行えます。
Coreの右下にある「+」ボタンをクリックして「Swap」を選択。
Fromに「WBTC.e」を選択して数量を入力し、ToにBTC.bを選択し、「Review Order」をクリック。
内容を確認して「Order Now」をクリック。
話がそれますが、BTC.bへのスワップは、ParaswapやTrader Joeなどでもできます。
このときはCoreが若干レートが良かったです(中身はどこを使ってるのかな?)。
もしWBTC.eとBTC.bのレートが気になる場合は、Rangoで確認してみてください。
あらかじめRangoを使ってWBTC.eをBTC.bにスワップしてCoreに送信するというやり方もアリです。
なお、Coreの取引記録はActivityから確認できます。
SwapなのにBridgeと表示されている原因はよくわかりませんが(バグ?)、右の矢印マークをクリックすると、SNOWTRACEでトランザクションを確認できますよ。
これでAvalancheのBTC.bをネイティブビットコインにブリッジする準備が出来ました。
CoreウォレットでBTC.bをネイティブビットコインにブリッジする
続いて、BTC.bをビットコイン(ネイティブ)にブリッジします。
Coreの右下にある「+」をクリックして、「Bridge」を選択します。
Fromに「Avalanche」、Tokenに「BTC.b」を選択して数量を入力し、「Transfer」をクリック。
(Transferをクリックすると確認画面はなく、すぐにBridgeがはじまるので注意してください!)
ReceiveのBTC数量を見ると、ネイティブビットコインにする際にはかなり手数料が取られることがわかりますね。。。
ブリッジが開始されると経過がこのように表示されます。
しばらくするとブリッジ完了の通知が表示されます。
Core内のBitcoinアドレスにビットコインが着金していることを確認できました
取引履歴はCoreのActivitから確認できます。
取引履歴の右の矢印マークをクリックすると、Blockchain.comでトランザクションを確認できますよ。
CoreウォレットからBinanceにビットコインを送金する
次にCoreウォレットのネイティブビットコインをBinanceに送金する流れをまとめました。
この記事のはじめの方に書いた通り、Coreから別のビットコインアドレスへの送金は、bc1からはじまるアドレスにしか対応していません。
なので、Binanceのウォレットアドレスもbc1からはじまるウォレットアドレスの表示にします。
やり方は、まずBianceの入金画面を表示します。
続いて、通貨に「BTC」を選択して、ネットワークに「SEGWITBTC」を選択し、アドレスにbc1からはじまるアドレスが表示されていることを確認してください。
このアドレスをコピーしておきます。
次に、CoreのネットワークでBitcoinを選択した状態で、右下の「+」をクリックして「Send」を選択します。
Send toに先ほどコピーしたBinanceのウォレットアドレスを貼り付けて、送金するBTCの数量を入力し、「Next」をクリック。
内容を確認したら「Send Now」をクリック。
しばらくすると、BinanceにBTCが着金します。
なお、BinaceへはSegwitをネットワークとして選択して送金しましたが、着金したビットコインをBinanceから出金する際はネットワークの区別はなく送金できます。
BinanceからCoreへビットコインを送金して、Avalancheへブリッジする
ここまでビットコインをCoreからBinanceへ送金する流れを説明しましたが、逆にビットコンをBinanceからCoreへ送金する方法もまとめまておきます。
まず、Coreのビットコインを選択した状態でアカウントの下にあるビットコインアドレスをコピーします。
続いて、Binanceの出金画面でBTCを選択し、アドレスに先ほど選択したアドレスを貼り付けて、ネットワークにBTC、金額を入力して「出金」をクリック。
内容を確認して「次へ」をクリック。
セキリュティ認証の手続きを行って出金します。
しばらくするとCoreにビットコインが着金します。
続いて、着金したビットコインをAvalancheへブリッジします。
Coreの右下にある「+」をクリックして「Bridge」を選択。
FromにBitcoinを選択して、BTCの数量を入れて「Transfer」をクリック。
ReceiveのBTC数量を見ると、Avalnahceへのブリッジの手数料は、Avalancheからネイティブビットコインへブリッジする際の手数料よりは比較的安くなっていますね。
AvalancheにブリッジしたビットコインはBTC.bになります。
BTC.bはCore内でWBTC.eへスワップできますし、メタマスクに送金してから
Rangoなどでも交換できます。
最後に
CoreウォレットでAvalancheのビットコインとビットコイン(ネイティブ)をブリッジする方法をまとめました。
Avalnacheとビットコインを1つのウォレットで管理できるのは便利ですね。
注意点としては以下の3つです。
- ネイティブビットコインへブリッジできるのはAvalancheのBTC.bだけ
- Avalancheからネイティブビットコインへのブリッジは手数料が高め
- Coreウォレットから他のビットコインアドレスへの送金はbc1からはじまるアドレスへのみ対応
Avalancheのビットコインをネイティブビットコインにブリッジする際、手数料が高めに取られました。
一方、ネイティブビットコインをAvlancheのビットコインにブリッジする際は比較的安い手数料になっていますね。
Coreのブリッジは、Avalancheでビットコインを運用したい場合には簡単に手続きで来て便利です。
一方、Avalancheからビットコンを出すときは手数料かかりますが、急いでビットコインを戻したい時の経路として、覚えておいて損はないです。
Coreでビットコインのブリッジ機能を使ったり、ビットコインの送受信したい人の参考になればと思います。
Coreのビットコインを送金できる取引所はBinanceとKucoinです。
まだ口座を持っていない場合は、こちらから開設してくださいね
また、SafePal Walletは、Legacy、SegWit、Native Segwitの3つのアドレスに対応しています。
ビットコインをハードウェアウォレットに保存したい場合は、こちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
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