冬の時期の紀州釣りは厳しいと反応がない海との戦い。
風が強い日には心が折れそうなこともあります。
それでも団子を投げて続けるのが紀州釣り師。
チヌ1匹を釣ることがこんなに嬉しく感じる季節はないんじゃないでしょうか。
1日中団子を投げても、全く反応がなく、そもそもチヌがいるかわからない。
こんな状況に陥った時はどうするか?
そんな時は息抜きして、少し団子を投げる手を休めてもいいですし、
スマホをみて釣り以外のニュースを見たりもありです。
でも、そんなことしてても、チヌは釣れない。
遠くまで釣りに来たのになんで釣れないだ?
こんなに風が吹いてたら寒くて集中できない?
みんな釣れてるのになぜ私だけ釣れない?
ここにはチヌはいないんじゃないか?
こんな考えが頭をよぎりますよね。
でも、私は団子を投げる手を休めることはしません。
なぜなら、ここにチヌを釣りに来たから。
長い1日の中で、その団子1つに集中する。
風が吹こうが、海の状況が一見悪かろうが、ここでチヌを釣ると決めたらなら、投げた団子に集中する。
エサ取りはいるか?
エサの食われ方はどうか?
今のアタリは、チヌか?エサ取りか?
回収したオキアミは冷たいか?暖かいか?
団子1投、1投の積み重ねがその日の釣果を左右します。
今投げた団子の動きに強力なスポットライトを当てて、集中する。
釣り人にできることは、釣りに集中すること。
今この瞬間を精一杯生きることを教えてくれたのは、「嫌われる勇気」です。
過去は今と未来の自分を左右することはない。
自分が今、これからどうするか、自分がどうなりたいかは自分で決めることができます。
チヌが釣れなくて、不安になり、集中力が切れそうになるときにいつもこの本を読んだ時のことを思い出します。
「嫌われる勇気」(岸見 一郎、古賀 史健)
子供ができたので、この冬は紀州釣りに何回行けるかわかりませんが、それでも冬の紀州釣りが楽しみでたまりません。
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