Hyperliquidのはじめ方を解説($USDCの運用と$HYPEの購入方法)

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はじめに

最近、高額のエアドロが行われたHyperliquidについて触り方をまとめました。

Hyperliquidに興味があって、今から触ってみようと思っている人の参考になればと思います。

Hyperliquidとは

Hyperliquidは2022年にローンチされた分散型取引所(DEX)で、独自のレイヤー1ブロックチェーン上に構築されています。

2024年現在、DeFiデリバティブ市場で約50%のシェアを持つ主要なプラットフォームに成長しました。

主な特徴

  • 毎秒10万件以上のトランザクション処理が可能な高性能なインフラ
  • 200種類以上の取引ペアをサポート
  • レバレッジは最大50倍まで対応
  • 取引手数料は業界最低水準(メイカー0.01%、テイカー0.035%)
  • ガス代不要の取引環境

プラットフォームの強み

  • 優れた技術基盤:独自のHyperBFTコンセンサスアルゴリズムにより、中央集権型取引所並み
  • 高速な取引処理を実現
  • 透明性:すべての取引がオンチェーンで処理され、追跡可能
  • 流動性提供プログラム(HLP):ユーザーが流動性を提供して収益を得られる仕組み
  • HyperEVM:イーサリアムとの互換性を持つ開発環境を提供

HyperliquidとArbitrumの関係

  • HyperliquidはArbitrum上でブリッジ接続されています。具体的には、ユーザーはArbitrum OneからUSDC、USDT、USDC.eをブリッジしてHyperliquidに資金を入金することができます。
  • Hyperliquid自体は独自のレイヤー1ブロックチェーン上に構築されていますが、資金の入出金にはArbitrumネットワークを利用しています。
  • メタマスクでHyperliquidを利用する際は、Arbitrum Oneネットワークを選択する必要があります。
  • Hyperliquidへの入金時のガス代を支払うため、ユーザーはArbitrum One上でETHを保持している必要があります。

2024年11月29日に実施されたHYPEトークンの初回エアドロップでは、総供給量10億トークンの31%(3.1億HYPE)が初期ユーザーに配布され、一部ユーザーは億円単位の価値のトークンを受け取りました。

さらに今後のエアドロップ用として38.888%が確保されており、新規ユーザーにも将来的なエアドロップの機会があります。

主な課題

  • 分散性の不足:バリデーターの数が限定的
  • 規制リスク:世界各国の規制に対する不確実性
  • 競合との差別化:dYdX、GMX、Injectiveなどとの競争

プラットフォームの利用実績が将来のエアドロップ対象の条件となる可能性があるため、今からでも参加すると次回のエアドロップチャンスを得られる可能性があります。

新規ユーザー向けには、直接トレードよりもHLPを通じた流動性提供が比較的リスクの低い参加方法として推奨されています。

以下では、USDCを運用する方法(HLP)や、$HYPEを購する流れを紹介します。

Hyperliquidを始めるきっかけとなればと思います。

Hyperliquidで取引するための準備

Arbitumのガス代に使用するETHを準備する

まず、上でも紹介したようにHyperliquidで運用する資金は、ArbitumからHyperliquidに送金する必要があるため、Arbitumでガス代を支払う必要があります。

ガス代はArbitumのETHで支払うことになるので、ArbitumでETHを準備することになります。

今回、イーサリアムや別のチェーンからArbitrumへ送金するブリッジ送金はRangoを使用しました。

Rangoはブリッジ送金する際の経路を検索して、ガス代や所要時間を見積もってくれる便利なサイトです。

今回は、BaseのETHをArbitumのETHヘブリッジしました。

下の画像のように左側でブリッジする設定をすると、候補経路が右側に表示されるので、選択して「Swap」をクリックして進めます。

次の画面で、ウォレットの確認を行います。

送付元と送付先に同じアドレスを使用する場合はそのまま「Confirm」をクリックします。

もし、送付先のアドレスを変更したい場合は、「Send to a different address」をクリックして設定して下さい。

次の画面「Start Swap」をクリック。

メタマスクが立ち上がるので、「確認」をクリック。

トランザクションが完了すると下のような表示が出ます。

しばらくすると、送付先のアドレスにETHが届いてくることが確認できます。

国内取引所でDAIを購入する

続いて、Hyperliquidで運用する資金を国内取引所で調達して送金します。

経路としては、以下を行いました。
資金の準備の仕方はいろいろあるので、参考までに。

  1. 国内取引所(OKJ)でDAIを購入
  2. DAIをPolygonで自分のウォレットアドレスに送金
  3. PolgyonのDAIをArbitrumのUSDCにする

イーサリアムチェーンを介するとガス代が高くつくので、今回はPolygonを介して送金を行いました。

下の画像はOKJのDAIの購入画面です。

DAI/JPYの成行注文で金額を指定して購入しました。

DAIをPolygonでメタマスクのアドレスに送金する

続いて、購入したDAIをPolygonチェーンでメタマスクのアドレスに送金します。

送金画面でネットワークのPolygonを選択して、出庫先アドレスを間違わないようにコピペして下さい。

その他の項目も入力して確認したら「実行」をクリックして送金手続きを始めます。

DAIをPolygonからArbitrumへブリッジする

DAIがアドレスに届いたことを確認するには、メタマスクのネットワークをPolygonにして、トークン一覧を確認します。

DAIがトークン一覧にない場合は、表示するためにインポート操作が必要です。

やり方は、トークンの「インポート」をクリックして行います。

表示される画面で「カスタムトークン」タブを選択して、トークンコントラクトアドレスを入力します。
PolygonのDAIのトークンコントラクトアドレスは「0x8f3Cf7ad23Cd3CaDbD9735AFf958023239c6A063」です。

DAIが認識されたら「次へ」をクリック。

入力が反映されたら「インポート」をクリック。

これでトークンにDAIが表示されるようになりました。

続いて、このDAIをArbitrumのUSDCに交換します。

なお、Polygonから送金操作をする際はガス代のPOLが必要になります。

POLをウォレットに入れていない場合は、あらかじめGMOコインなどで購入してウォレットに入れておいて下さい。

PolygonからArbitrumへの送金は上で紹介したRangoを使用しました。

左側でFromにPolgyonのDAI、ToにArbitrumのUSDCを選択したら、右側に出てくる候補経路を選択します。

問題なければ、「Swap」をクリック。

送金元と送金先のアドレスを確認して「Confirm」をクリック。

「Swap Start」をクリック。

メタマスクのネットワークがPolgyonになっていないと、この時点でネットワークの変更を求められるので、「確認」をクリックして下さい。

DAIの使用上限を設定して「次へ」をクリック。
(今回送金する金額より少し高い金額でOK)

「承認」をクリック。

「確認」をクリック。

しばらくするとAribtrumのアドレスにUSDCが届きます。

HyperliquidでUSDCをデポジットする

ここからいよいよHyperliquidの操作になります。

Hyperliquidにアクセスしたら、まず「Connect」をクリックして下さい。

続いて、ウォレットの接続を求められるので「MetaMask」をクリック。
(使用しているウォレットを選択して下さい)

「接続」をクリック。

2つのチェックボックスにチェックを入れて「Accept」をクリック。

「確認」をクリック。

これでHyperliquidの操作ができるようになりました。

とりあえず、上部メニューのVaultsをクリックして、一番上のHyperliquidity Provider(HLP)を選択してみましょう。

この時はPast Moon Retrunが27%で表示されていました。

ここからは「Establish Connection」をクリックしてUSDCをデポジットする手続きに入りましょう。

メタマスクが立ち上がるので、「確認」をクリック。

続いて、画面右上の「Deposit」をクリック。

Hyperliquidで運用するUSDCをデポジットする画面が出てくるので、USDCの種類と数量を入力して「Swap and Deposit」をクリックします。

ちなみに、デポジットできるのはUSDC.e、USDCに加えてUSDTです。

メタマスクが立ち上がるので使用上限を確認して「次へ」をクリック。

続いて「承認」をクリック。

続いて「確認」をクリック。

「確認」をクリック。

HyperliquidでUSDCを預けて利回りを稼ぐ

ここでは、先ほど確認したHyperliquidity ProviderにUSDCを預ける流れを紹介します。

VaultsでHyperliquidity Providerをクリック。

デポジットするUSDCの数量を入力して「Deposit」をクリック。

これでUSDCの運用が始まります。

Hyperliquidで$HYPEを購入する

次は、現物の$HYPEの購入の流れです。

現物を購入するにはSpotで行うため。Portfolioにある「Preps ⇄Sopt Transfer」をクリックします。

SoptにデポジットするUSDCの数量を入れたら「Confirm」をクリック。

メタマスクが立ち上がるので、「確認」をクリック。

続いて、HYPE/USDCの画面右で購入の設定を行ったら、「Place Order」をクリックします。

ここでは成行購入(Limit)を行いました。

次の画面で「Buy」をクリックしたら購入完了です。

最後に

この記事ではHyperliquidに資金を入れてUSDCの運用や$HYPEの購入の流れを紹介しました。

これからHperliquidの参考になればと思います。

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