【紀州釣り】晩秋のダンゴは高集魚ダンゴ?それとも低集魚ダンゴ?

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晩秋の紀州釣りもそろそろピークを過ぎた頃でしょうか。

少し前に「関西のつり」の紀州釣りに関する記事で、

“晩秋をよりよく釣るためにすべきことは?”とうタイムリーなタイトルの記事が

掲載されていて、読んでみると、なんと自分の紀州釣り団子(ダンゴ)に対する考え方とは真逆でした!

この記事を読んだのをきっかけに、紀州釣りにおける高集魚ダンゴと低集魚ダンゴについて考えてみました。

記事の内容をざっくり説明すると、

“晩秋をよりよく釣るためにすべきことは?”という問いに対して、

“高集魚のダンゴで魚を寄せるのが前提です”と岩崎孝信さんが回答されています。

記事によると、高集魚のダンゴを使う大きな理由に、他の釣り人との関係性を上げています。

紀州釣り師の中には無駄に餌取りを寄せないために集魚力を落とし、視覚効果でチヌを寄せればよいと考える方もいるでしょう。
確かに、チヌ狙いの紀州釣り師が自分だけという状況であれば、それが功を奏することもあるでしょう。
しかし、自分より強い集魚力のダンゴを使う人がいたり、フカセ釣り師がいるときは、チヌはもとより他魚に関しても寄せ負けることは明らかです。

引用元:関西のつり

寄せて釣るスタイルの紀州釣りの相手は、

チヌだけでなく、フカセ釣り師など他の釣り人も想定されることには同感。

低集魚だと、魚を寄せ負ける可能性を指摘しているところも、確かにそうです。

ただ、なにを、どのように、寄せ負けているか?そこが問題。

低集魚のダンゴだとチヌを本当に寄せ負けているのか?

この点は、水中に潜って比較しないとわかりません。

一つ確実に言えるのは、集魚力を上げてしまうと、エサ取りは確実に寄ってしまうこと。

この事実は疑いようがないです。

記事では、エサ取りごと寄せたチヌをダンゴの割れるタイミングや刺し餌の使い分けで

チヌだけを狙うという釣りスタイルを紹介しています。

魚を集めたうえでダンゴが割れるタイミングや、刺し餌の使いわけでチヌを釣っていけばよいというのが私の考え方です。

引用元:関西のつり

どうも魚を寄せることに対する考え方に大きな違いがあるようです。

すべての魚の活性が高い時に、

ダンゴに寄っているであろうチヌに、

いかにして刺しエサを食わせるか?

この問いに対して、高集魚のダンゴを使う人と、

低集魚のダンゴを使う人で考え方の違いが出てくるんですね。

個人的な経験から、私が出した答えは以下です。

魚全体の活性が高い時に高集魚にしてしまうと、

釣り人がたくさんいる中では、最終的に負けてしまう。

私も以前は、高集魚で周りの釣り人よりも魚を寄せて

その中からチヌを釣ろうと考えて実践していました。

確かに、高集魚で魚を寄せているとチヌが釣れます。

ただ、一方で低集魚のダンゴを打ってる人にぼろ負けしたという経験もあります。

高集魚が低集魚になぜ負けるのか?

それは、高集魚にしてしまうと、他の釣り人よりもエサ取りを集めすぎて、

チヌが前に出にくくなることが1番の原因。

一方、低集魚だと、他の釣り人よりも相対的にエサ取りが少なくて、

チヌがエサ取りの前に出やすくなる。

エサ取りが少なくて、チヌが寄る状況をじっくり作り上げることができたら

低集魚が勝つのはあたりまえです。

高集魚にすることの弊害はもう一つあります。

エサ取りを寄せる前提だと、刺しエサは、エサ取りが反応せず、

チヌだけが反応するものに選択肢が限られてしまいます。

釣りは確率のゲームです。

チヌが反応する刺しエサが、オキアミだったらどうしましょ?

チヌがオキアミに反応している状況にも関わらず、エサ取りが多い状況。

この状況で、ダンゴの割れ方で対応しきれるかどうか?

少なくとも、低集魚の方が、エサ取りが少なくて、チヌが釣れる確率は高くなります。

高集魚にすることで、手持ちの選択肢、釣れる確率を自ら減らしてしまうことになります。

高集魚は、集めたエサ取りの中からチヌを狙うという技術に依存してしまう、というのが最大の欠点ですね。

ちなみに、高集魚が勝つ時と、低集魚で勝つ時、両方の経験があると書きました。

その差は何なのか?

おそらく、高集魚か低集魚かという課題に

隣の釣り人と自分との間にある「釣りの技術の差」というパラメーターが加わって

高集魚が勝つ場合と、低集魚で勝つ場合があるんだと思います。

すなわち、寄せたチヌを釣り切れず、隣で釣られるってことがあるだと思います。

団子の集魚力一つとっても真逆の考え方があるのが紀州釣りの面白さ、奥深さ。

どちらを採用するかは、釣り人次第。

結果は、釣果として現れます。

その時の釣り座で、どちらの方法が良いかはダンゴを投げてみないとわかりません。

晩秋の釣りはそろそろ終わりに近づき、

魚の活性が落ちる中で、じっくり攻める時期に移っていきます。

集魚力の使い方も変わってきますね。

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紀州釣りでチヌを釣るためのノウハウを説明していますので参考にしてください。

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